◆男子プロゴルフツアー▽ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第1日(20日、茨城・PGM石岡GC=7039ヤード、パー70)
中島啓太(フリー)が6バーディー、1ボギーの5アンダー、65をマークし、首位に2打差の6位と好スタートを切った。
後半の8番は5M、最終9番は10Mのともにフックラインを読み切り、連続バーディーで締めた。「ボギーが先行したけど、焦ることなくしっかりリチャンスを作ることができた。それが入ってくれた」。日本勢最上位につけた22歳は冷静に振り返った。
同組のJ・スミス(英国)、S・ソーデルベリ(スウェーデン)が、前半からハイペースでスコアを伸ばしていった。18番を機に、中島もその輪に割って入った。129ヤードの第2打をピン奥6Mのカラーへ運び、ねじ込んだ。「18番のバーディーをきっかけに、すごくいいリズムというか、自分もプレーしやすいなと思った」。
開幕から2試合、1けた順位フィニッシュと好調を維持している。東建ホームメイトカップは初日33位から8位、関西オープンは19位発進からの9位と、尻上がりに順位を上げるのが今季の中島スタイル。「試合中に成長できているかな、という風に感じる」。ラウンド中にキャディーとマメに言葉を交わしながら、軌道修正を繰り返している。「『あそこはちょっとこうだったですよね』みたいな感じで話をして。次のホールから、ちょっとずつ変えていったり。毎ホール成長していけるように意識している」と話した。
2021年のパナソニックオープンをアマチュアで制した。昨年9月のプロ転向以降は、10月の平和PGM選手権の5位が最高位だ。前週の関西オープンで、同じくアマでツアー優勝を飾っている、同学年の蝉川泰果がプロ初優勝を遂げたことも、当然刺激になっている。今大会の優勝者には、欧州ツアーの今シーズンの残りと25年までの2年シードが与えられる。「もちろんチャンスが広がるというところでは魅力的な試合。優勝を目指して頑張ることには変わりない」と気を引き締めた。