
荒川怜郁
◆女子プロゴルフツアー 大東建託・いい部屋ネットレディス プロアマ(19日、福岡・ザ・クイーンズヒルGC=6540ヤード、パー72)
ルーキーの荒川怜郁(れいか、橋本総業ホールディングス)が5月の国内メジャー、ワールドレディスサロンパスカップ以来、2か月半ぶりに戦列に復帰する。5月9日、トレーニング中に20キロの重りが誤って左足に落下。「痛すぎて泣いた」といい、親指の骨を2か所折り、クラブを振れない日々が続いた。
練習を再開したのは約2週間前。18日に初めて9ホールをラウンドしたが「まだ18ホール回っていない」と明かした。9ホールのラウンドでは「付け根が痛く、すぐに病院に行ってほぐしてもらった」という。大会当日に完治後初めて18ホール回ることになるが「無理せず痛みが出てきたら、棄権する覚悟を持っている」とまだ本調子ではない。
練習ができない期間は、体幹トレーニングと2時間のウォーキングを徹底。治って1か月後に練習した際は「怖くて踏み込めなかった」という。復帰までの日々は「試合を見て勉強した。今まで実際にやってきたことを振り返った、何が悪かったか考えた」と自分ができることに集中していた。
2か月間で「体重が7キロ増えた。歩いたら痩せると思って、食べ過ぎた」と笑って答えた。飛距離は落ちず「脂肪で何とかした」と表情は明るい。不安も残るが「予選通れたら最高」と前を向いている。荒川が完全復活への一歩を踏み出す。