◆女子プロゴルフツアー NEC軽井沢72 第2日(12日、長野・軽井沢72G北C=6702ヤード、パー72)
1オーバーの74位から出た神谷そら(郵船ロジスティクス)が2イーグル、7バーディー、ボギーなしの61で回りホールアウト時点で2位に急浮上した。従来の記録より2打更新し、大会コースレコードとなった。ツアー2位タイの記録となり、自己ベストも6打更新。「ちょっとよくわからない感覚。終わってからすごいスコアが出たんだな」とラウンド中はどれくらいスコアが伸びているか気づいていなかったという。
1ラウンド2イーグルは記憶にないという。10番スタートのこの日は15番までに4つ伸ばし、16番パー5で最初のイーグル。ピンまで203ヤードの第2打、4ユーティリティーで放った一打が、ピン左手前1・5メートルにつき、スコアを2つ伸ばした。大会記録に並んで迎えた、最終9番パー5でも神谷が魅せた。2オンに成功も14メートルのイーグルパットを残した。「スライス、フックみたいな感じで、最後もスライス」という難しいラインのロングパットだったが見事沈め61を記録した。
第1ラウンドは伸ばし合いの中、1オーバーと大きく出遅れた。「パターのタッチが合わなかった」と前日の反省点を振り返えった。試合後はパターの練習を1時間徹底的に行い「あした(12日)頑張ろう」と気持ちを切り替え、会場を後にしたという。練習が奏功しこの日のビッグスコアにつながった。
大会前の平均飛距離は258・532ヤードで首位。コースは標高1000メートルに位置し、キャリーの飛距離はさらに伸びているという。過去同大会では穴井詩(らら)、岩井千怜(ちさと)など飛ばし屋が優勝している。「ロング(ホール)で2オンが狙える“ご褒美”はある。バンカーを越えられる。ハザードがないように感じる」と利点を実感している。飛ばし屋有利なコースを味方につけた20歳のルーキーが2勝目へ大きく前進した。