
宇喜多飛翔
◆男子プロゴルフツアー パナソニックオープン 第1日(20日、兵庫・小野東洋GC=7113ヤード、パー72)
大学生プロの宇喜多飛翔(つばさ、22)=大阪学院大4年=が人生2度目のホールインワンを含む1イーグル、6バーディー、ボギーなしの8アンダー、64で首位と1差3位と好発進した。プロ16年目で初Vを狙う永野竜太郎(35)=フリー=が、自身18ホール最少スコアの「63」で首位発進。
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試合では初のエースは沈黙の中で生まれた。実測179ヤードの8番パー3。宇喜多は7アイアンを振り抜いた。「見えていなかった。観客の方もティーグラウンドにいたので、(全員)とりあえず『え?』って(笑い)」。グリーンに急いで向かい、自らの目で確認し「ちゃんとあった」と喜んだ。
プロデビューとなった4月の関西オープンで3位に入ったが「最近は予選を通るだけ。全部パッとしない感じ」ともがいていた。それでも、8月のSansan・KBCオーガスタで7位。この日も同組の昨年大会覇者・蝉川の前で堂々とプレーし、歓声を浴びた。
戦国大名で、前岡山城主だった宇喜多秀家の末裔(まつえい)の可能性があるが「違っていたら困るので調べません。調べ切っていなかったら末裔だと言える」と笑う22歳。狙うは在学中のツアーVだ。「早く寝て、早く起きて、明日に備えます。ノープランです」と自然体で“天下統一”に挑む。(瀬川 楓花)