馬場咲希、2位で一発合格!「尊敬されて応援されるプロになりたい」米ツアーとのダブル通過へ弾み


プロテストに合格し、笑顔でボードの名前を指さす馬場(カメラ・馬場 秀則)

プロテストに合格し、笑顔でボードの名前を指さす馬場(カメラ・馬場 秀則)

◆女子ゴルフ 最終プロテスト 最終日(3日、岡山・JFE瀬戸内海GC、参加81人)

 最終ラウンドが行われ、2位から出た馬場咲希(18)=代々木高3年=が3バーディー、1ボギーの70で回り、通算12アンダーの2位とし、一発合格を果たした。30日からは6日間、来季の米ツアー参加をかけた最終予選会(アラバマ州)に参加する。海外で活躍する夢へ、“第一関門”を突破し、ダブル通過へ弾みをつけた。清本美波(18)=誉高3年=が17アンダーでトップ合格。

 馬場が初受験でプロの扉を開いた。合格ライン(20位タイ)とは6打差の2位からスタート。「ちょっとドキドキしていた」と振り返ったが、スタート前から同組の清本と談笑するなどして、リラックスして最終日を戦い抜いた。「良い組み合わせだったので、楽しくできて良かった」と自然体で突破。「尊敬されて応援されるプロになりたい」と抱負を口にした。

 重圧と戦った4日間。最終日は疲労からショットが乱れたが、その度に思い出した。「自分で(この日程を)最後までやり通すと決めたことがあったので、それだけ意識してやっていた」。6番パー5でレイアップを選択。残り100ヤードの第3打を50度ウェッジで3・5メートルにつけ、バーディーを先行させた。15、16番でも連続バーディー。4日連続のアンダーパーとし、合格をたぐり寄せた。

 すぐに次なる戦いに目を向けた。30日から来季の米ツアー出場権をかけ、米国で最終予選会に挑む。45位に入ればツアーメンバー資格が得られ、継続的に本格参戦する場合の目安は20位以内となる。「全然ホッとしていない。あと2、3週間くらいの調整をしっかり頑張りたい」と言い切った。

 「海外で活躍できるようになりたい」と目標のプロ像を明かす。この2か月、日米を行き来するハードな日程でうまくいかなかったとしても、最後までやり切ると心に決めている。米国最終予選会では、2次予選会と同じ坂詰和久コーチ(53)と6日間を戦う。「2次で学んだことを最終でも生かせたら」。夢の米ツアー参戦とのダブル通過を成し遂げる。(富張 萌黄)

 ◆最終プロテスト 今回の合格者21人は日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)への入会日(12月1日)をもって正会員、つまり全員がツアープロとなる。18年まではJLPGA非会員でも予選会(QT)を経て単年登録でのツアー参戦が可能だったが、19年の制度変更でQTへの道が閉ざされた。

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