
稲見萌寧
◆米女子プロゴルフツアー ヒルトン・グランドバケーションズ・チャンピオンズ 第1日(18日、米フロリダ州レークノナ・クラブ=6617ヤード、パー72)
米女子ゴルフの2024年シーズンが開幕した。今季から米ツアーに参戦する20―21年季の国内賞金女王の稲見萌寧(Rakuten)は1バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの73をたたき、32位で初日を終えた。試合後に中継局のWOWOWの取材に応じ、「自分の中ではいいプレーができていた。最初の方はパターも良かったんですけど、あともう少しというライン読みやタッチとのかみ合いが続いた。最後の方にエネルギー切れしちゃったかな」と悔しそうな表情で振り返った。
前半9ホールを全てパーで折り返し。後半に入り2番で5メートルを沈めて、待望のバーディーを奪った。「すごく自分の中でも気持ち良く打てましたし、アメリカでの初バーディーという感じで喜んでいた」。笑みがこぼれ、キャディーとハイタッチで喜び合った。
苦しい立ち上がりでも笑顔を絶やさなかった。「スタート前は(日本と)全然違う雰囲気なので、ドキドキ感があった」。それでも試合が進むにつれて、緊張がほぐれてきた。「最後の3~4ホールはミスしてしまったんですけど、それでも楽しいと思えたので、これから先も何をしたら良いかというのも楽しみで考えていきたい」と米ツアーメンバー初陣での収穫もあった。取材後にはギャラリーから「ブラボー」と声をかけられ、歓迎されている場面も見られた。
この日はメジャーリーグで投手として活躍したマーク・マルダー氏と同組。「かっこよかったですね。球筋もかっこいいですし、見た目がかっこよくて幸せでした」と目をハートにしていた。今大会は予選落ちなしで4日間争われる。2日目以降に向けて「スタートダッシュはうまくいかなかったんですけど、逆にこれをバネにどんどん上に行けるように頑張っていきたい」。残り3日間での逆転へ意気込んだ。