19歳ルーキー中村心「優勝してうれし涙に変えたい」 前週はPOで敗れ、2位で悔し涙


初夏の陽光に包まれて笑顔を見せる中村心。前週優勝を逃した悔しさを晴らす(カメラ・今西 淳)

初夏の陽光に包まれて笑顔を見せる中村心。前週優勝を逃した悔しさを晴らす(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー KKT杯バンテリンレディス(18~20日、熊本・熊本空港CC=6565ヤード、パー72)

 19歳ルーキーの中村心(ヤマエグループHD)は17日、プロアマ戦後に取材に応じ、前週2位の悔しさをバネに初優勝を誓った。

 前週の富士フイルム・スタジオアリス女子オープンでは、最終ラウンドの18番で決めれば優勝が決まった約1・5メートルのパーパットがカップに蹴られ、安田祐香(NEC)、河本結(リコー)とのプレーオフ(PO)に突入。さらに、1ホール目では約1メートルのパーパットを外して脱落し、涙を流した。

 初優勝目前でパットを失敗して2位に終わり「その日は最後のパットが映像として頭に流れて、思い出せば涙が出そうになった」と中村。先輩2人の強さを目の当たりにし「1ホール目から結さんと祐香さんはバーディーパットを決めて、プレーオフ中にもニコニコして楽しんでいた。経験の差を感じた」と明かした。

 一方、第1ラウンドから67、70、70と好スコアで回り「3日間、アンダーで上位で戦えたのはすごく自信になった」。プロ1年目、出場3試合目で優勝争いを繰り広げ、LINEやSNSなどで多くの激励メッセージが届いた。「たくさんの方が『かっこよかったよ』などメッセージをくれて、すごくうれしい。今度は優勝してうれし涙に変えたい」と前を向いた。

 熊本空港CCでプレーするのは初めて。「セカンド地点に木やバンカーがちょうどいいところにあるホールが多い。ティーショットはピンポイントで狙わないといいところから打てない。まずはフェアウェーからセカンドを打つことと、寄せてバーディーパットを打つことを目標に頑張りたい」。今季のルーキーで一番乗りとなる優勝をつかむため、戦略は頭に描けている。(星野 浩司)

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