
9番、打球の方向を見定める清水大成(カメラ・谷口 健二)
◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 日本プロ選手権 最終日(25日、岐阜・三甲GC谷汲C=7337ヤード、パー72)
3打差5位から出た26歳の清水大成(ロピア)が67をマークし、通算14アンダーで並んだ生源寺龍憲(フリー)との同学年プレーオフ対決を制し、ツアー初勝利をメジャー大会で飾った。18番パー5で行われたプレーオフホール4ホール目で第3打をチャンスにつけ、バーディーパットは決まらなかったがパーで決着をつけた。ホールアウト後の優勝インタビューで「ホッとしたというか、やっと勝てたなという気持ちでいっぱい」と喜びをかみしめた。
前半に5つ伸ばし、11番のバーディーでトップを捉えると、その後は単独首位を快走。しかし16番で左斜面からの第2打がグリーン奥へのOBとなり、ダブルボギーを喫した。「自らピンチにしてしまうところがあって、本当にずっと勝ちきれずにいた。今日も16番のときにそう思っちゃったけど、本当に勝ててよかった」と振り返った。「メジャーは雰囲気も違うし、勝ちたい試合の一つだった。すごく勝ちたいという気持ちで来ていた。最高です」と笑顔だった。
日大時代の2017年の日本学生で21年ぶりの1年生王者に輝くなど、将来を期待されてきた26歳。20年にプロ転向し、ツアー本格参戦4年目の昨季は2度の2位を含む9度のトップ10入りを果たし、賞金ランクは自己最高の8位に入るなど飛躍を遂げた。
ツアー3勝の時松源藏を育てた篠塚武久氏の指導を受け、握りは時松と同じベースボールグリップ。ツアー屈指の飛距離を誇ると同時に、パット巧者として知られている。昨季平均パットは歴代最高の1.6884を記録した。
今季男子ツアーは開幕から5試合を終え、4大会で初優勝者が出ている。
▼今季の優勝者
・東建ホームメイトカップ ★生源寺龍憲
・前沢杯 ★小西たかのり
・中日クラウンズ 浅地洋佑
・関西オープン ★金子駆大
・日本プロ ★清水大成
(★が初優勝)