２番、ティーショットを放つ内田ことこ（カメラ・山崎 賢人）
◆女子プロゴルフツアー ミネベアミツミレディス 最終日（１３日、北海道・真駒内ＣＣ空沼Ｃ＝６６８８ヤード、パー７２）
プロ５年目で北海道出身の２２歳、内田ことこ（加賀電子）が初日からの首位を守り抜き、初優勝を飾った。
２打のアドバンテージを持って出た最終日は６バーディー、３ボギーの６９で回った。１番でグリーン左奥のラフからチップインバーディーを決め、流れに乗った。後続との差を３打に広げて折り返すと、危なげなく逃げ切った。
直近４試合でトップ１０入りが２度あった。「調子はずっといい。でもコースに出ると色々考えすぎてミスが出たりしていた。今週はコースに出たらシンプルに、あまり考えすぎないことを意識している」と話していた。「優勝はすごくしたいけど、あまり強く思わずに、考えすぎずに自分のプレーをしたい」と臨んだ最後の１８ホールで、有言実行を果たした。
北海道・南幌町出身で、今大会はコースから車で１時間の実家から通勤していた。「家が好き。ご飯も家で食べたいし」。豚キムチ、豚汁といった祖母の手料理が、初勝利へのパワーの源になった。
◆内田ことこ優勝インタビュー
「地元で初優勝ができて本当にうれしいです。ボードを見ていて分かっていたけど、最後１８番でバーディーをとっていいかたちで終えられてよかった。（政田、六車らと抱き合い涙）待っていてくれた選手のみなさんの顔を見ると、やっぱりうれしい涙が出ました。また来週からツアーはまだまだ続くので優勝目指して頑張りたい」
◆内田 ことこ（うちだ・ことこ）２００２年１０月４日、北海道南幌町生まれ。２２歳。父の影響で６歳からゴルフを始める。北海学園札幌高卒。２１年６月のプロテストで合格。同姓同名の先輩プロがいたため、登録名を本名の「琴子」から平仮名にした。ツアーでは昨年６月の宮里藍サントリーレディスの３位が最高だった。１５９センチ、５５キロ。家族は両親、妹。