
日本ツアー今季初参戦の金谷拓実(カメラ・高木恵)
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ夏の決戦トーナメント プロアマ戦(20日、北海道・ブルックスCC=7286ヤード、パー72)
米国を主戦場にする昨季賞金王の金谷拓実(SOMPOひまわり生命)が今季初めて日本ツアーに出場する。3週前のウィンダム選手権後に帰国。この2週間は友人との再会を楽しみつつ、結局ゴルフ漬けの日々だったというのが金谷らしい。「ゴルフが好きなので。なんだかんだずっとやっていた。めっちゃ暑いなと思いながら」。日に焼けた顔に笑みが浮かんだ。
昨年12月の最終予選会を3位で突破し、本格参戦1年目を迎えた米ツアーで、トップ10フィニッシュが2度。「最後の方は少しずついい試合も増えてきた。今シーズン日々成長することを心がけてやってきて、徐々に良くなっているかなという感じはある。一日一日成長していく意識を持つことはすごく大事」。日々の取り組みを大切にしながら、海の向こうでも歩みを進めている。
5月のCJカップ・バイロン・ネルソンでは自己最高の5位、7月の3Mオープンでは最終日を1打差3位で迎え、優勝争いに加わった末に7位に入った。難コース、時差、移動。世界最高峰のツアーの転戦は大変なことが多い。「でも、めっちゃくちゃ楽しい、本当に。予選を落ちて土日が暇になるとめっちゃ腹が立つけど(笑)。来年もプレーしたいし、そのために頑張りたい」。強い気持ちは揺るがない。
ポイントレースは現在134位。100位までに与えられる来季のフルシード獲得をかけ、9月から始まる秋季シリーズに挑む。「今週を楽しみにして来た。フォールシリーズに向けて弾みになるように頑張りたい。今本当にうまい選手がたくさんいるけど、その中でも自分らしいプレーを続けて、優勝を目指してやっていきたい」。久々の日本で、金谷らしく、一打入魂のゴルフを全うする。(高木 恵)