
プレーオフを制し初優勝したスリロット(右)は大会会長の三橋英記・ファンケル代表取締役社長執行役員からトロフィーを受け取る
◆男子プロゴルフ国内シニアツアー ファンケル クラシック 最終日(19日、静岡・裾野CC)
単独首位から出たサマヌーン・スリロット(56)=タイ=が、大会初優勝を果たした。通算10アンダーで宮本勝昌(53)=シーミュージック=、プラヤド・マークセン(59)=タイ=と並び、プレーオフに突入。マークセンとの一騎打ちとなった3ホール目で勝ち切った。スリロットは9月の日本シニアオープンに続く今季2勝目。賞金ランクは2位に浮上し、トップの宮本との差を大きく詰めた。
最後のパットを沈めると、スリロットは深々とギャラリーにお辞儀をし、キャディーを務めた愛息と笑顔で抱き合った。「今日は調子はあまりよくなかった」と終盤までスコアを伸ばせず、首位を譲った宮本とマークセンとは一時は3打差まで離されたが、あがり2ホールで猛追。プレーオフで粘り勝ち、「(先行され)絶対勝てないと思っていた。勝てたのは自信になります」と喜びをかみしめた。
日本での食生活を支えたのは、地元・静岡県民に愛される中華レストラン「五味八珍(ごみはっちん)」だ。大会期間中は毎日のように通っていたといい「息子はラーメン、私は唐揚げが大好き。オイシーネー」と笑った。賞金ランク首位に立つ宮本との差は約78万円まで接近。自身初の賞金王へ「とにかく頑張るしかない。次勝つよ!」と力強く意気込んだ。
◆その他表彰 60歳以上の選手の成績上位3人に贈られる「KIRINグランドシニア特別賞」(1位・150万円、2位・100万円、3位・50万円)は、通算1オーバーの崎山武志(62)=アビバHD=が150万円を獲得。「LADYGO CUP」参戦中の女子6選手によるエキシビションマッチは、宮里美香(36)=ニチコン=が7アンダーで優勝し100万円を手にした。