
7番をパーセーブして声援に応える木村彩子(カメラ・今西 淳)
◆女子プロゴルフツアー 富士通レディース 最終日(19日、千葉・東急セブンハンドレッドC=6697ヤード、パー72)
プロ11年目の木村彩子(29)=コンフェックス=が3年ぶりとなる2勝目を挙げた。首位で出て6バーディー、2ボギーの68をマークし、通算12アンダーで制した。初日44位の出遅れから猛チャージを重ね、優勝賞金1800万円を獲得した。
木村の父・東吾さん(62)は娘の優勝を見届け「うまくいかず苦しい時もあったと思うけど、自分で乗り越えて、勝ててよかった」と祝福した。父は移動の飛行機の手配などマネジメントを担当。母・美保さんは遠征先に炊飯器を持参し、おにぎりを手作り。早朝に競技スタートする日は、深夜2時起きで娘の好物・しば漬けや明太子を入れて握る。木村は「日頃のサポートに感謝したい」と感慨深げだった。
大阪出身の父はプロ野球・巨人ファンだが、木村は母とともに熱烈な阪神ファンだ。推しは盗塁王6回の近本光司外野手(30)。今大会第2日の17日にクライマックスシリーズ突破を決めた雄姿をリアルタイムで見届けられなかったが「うれしいです」と笑顔を見せた。3連勝で日本シリーズ進出を決めた猛虎の勢いそのままに、自身も2日目から猛チャージで頂点に立った。(星野 浩司)