
12番、ティーショットを放ち、ギャラリーンの声援に応える荒木優奈。-8、単独7位につける(カメラ・谷口 健二)
◆米女子プロゴルフツアー TOTOジャパンクラシック 第2日(7日、滋賀・瀬田GC=6616ヤード、パー72)
25位で出た20歳ルーキー・荒木優奈(Sky)が7バーディー、1ボギーの66をマークし、通算8アンダーで首位と3打差の7位に浮上した。
1番で1・5メートルに寄せてバーディー発進。3番は6メートル、5番は10メートルをねじ込むなど、前半だけで5つ伸ばした。「特にピンチもなくて、流れも良かった。パターも長いのが入ってくれて、ビッグスコアが出せて良かった」と声が弾んだ。
“脱・リーダーボード”が功を奏した。前日の12番でボードを見た時は3位だったが、直後の13番でダブルボギーをたたいた。そこで、この日はボードを見ずに13番はバーディーを奪取。そのままボードを見ないつもりが、17番のティーグラウンドに行く途中に見えてしまった。すると17番はラフを渡り歩き、3オン2パットでこの日唯一のボギー。「明日は意地でも見ないようにします」と苦笑いを浮かべた。
この日、岡山県で行われた最終プロテストで妹・七海(宮崎・日章学園高3年)が不合格に終わった。激励の連絡はあえてしなかったが、ホールアウト直後に報道陣から聞くと「ダメか~七海~」と目を潤ませた。それでも、自身は昨年11月に2回目の挑戦で合格しただけに「私も1回落ちているし、また1年頑張ろうって感じですね。(妹の分まで)たくさん稼ぎたいと思います」とニッコリ。妹の無念を背負い、今季2勝目となる米ツアー初勝利を目指す。
勝てば国内ツアーのルーキーでは初の米ツアー制覇となる。来季から2年間の米ツアー出場資格を獲得できるが、「そこまで深く考えていないので、もし優勝できれば考えればいいかな。チャンスがあれば行ってみたいです」と将来的な海外挑戦への思いを明かした。

