ツアー8人目アマVへ大学3年・小林匠が4人目首位発進…「出るからには狙う」OB下家の初V刺激に


初日を7アンダーで首位に立った小林匠(カメラ・高木 恵)

初日を7アンダーで首位に立った小林匠(カメラ・高木 恵)

 アマチュアの小林匠(21)=大院大3年=が4連続を含む9バーディー、2ボギーの7アンダー、64をマークして単独首位発進した。アマが初日にトップに立つのは昨年3月の開幕戦、東建ホームメイトカップの中野麟太朗以来4人目(1999年の日本ゴルフツアー機構発足後)。来季米ツアー昇格を決めた平田憲聖(24)、今季初優勝を手にした下家秀琉(しもけ・すぐる、23)ら大学の先輩の活躍を追い、ツアー8人目のアマチュア優勝に挑む。

 21歳の大学生がプロをおしのけトップに立った。小林は「パッティングが良かったので緊張もなく、リラックスして回れた。僕にしては上出来。最高の滑り出し」と爽やかに言った。13番で10メートルをねじ込むなど、後半に4連続バーディーを奪い加速した。

 2週前のアジアアマチュア選手権は21位で、前週は対抗戦で大学を優勝に導いた。「試合が続いていて気持ちをうまいこと向けられている」。連戦も充実感が疲労を上回る。高校1年の秋に腰椎分離症と診断され、1年近くクラブを握れなかった。その間にトレーニングで体を作りドライバーのキャリーは15ヤード近く伸びた。

 入学時に4年生だった下家が、10月にツアー初勝利を飾った。「身近な人が優勝することは想像していなかったし、プロの方に食らいついていきたいと思った。出るからには優勝を狙う気持ちでいる」。史上8人目のアマVをかけ、先輩たちと競う。(高木 恵)

 ◆小林 匠(こばやし・たくみ)2004年8月23日、京都府生まれ。21歳。父の影響で10歳からゴルフを始める。「1発目を打ったときに空振りをしたことが悔し�\x81\x8Bった」ため、のめりこんだ。23年日本学生選手権優勝。今年の日本アマは3位。国内男子ツアーは7戦目で過去6試合は予選落ちが2回で、22年関西オープンの48位が最高。173センチ、69キロ。

最新のカテゴリー記事