藍、ホールアウト後の涙「感情抑える必要ないのかなと」


ホールアウト後のサイン会で子供から手紙を贈られ抱きしめる宮里

ホールアウト後のサイン会で子供から手紙を贈られ抱きしめる宮里

 ◆女子プロゴルフツアー・サントリーレディス 最終日(11日、六甲国際GC)

 今季限りでの引退を発表した宮里藍(31)=サントリー=は71で回って通算2アンダー26位で終えた。今大会が国内最終戦となる可能性もあり、ラウンド終了後は合計4回、涙があふれた。合計で大会史上最多の観衆となる3万4750人から大声援を受け続けた4日間。「プロ人生としては、これ以上ない最高の思いを経験した。(涙は)感謝の気持ちです」と涙をぬぐった。

 ―18番が終わった瞬間。

 「無事にプレーを終えられたので、自分の感情を抑える必要はないのかなと思って。そう思った瞬間こみあげてきた」

 ―涙の理由は。

 「感謝の気持ち。自分が思っていた以上に何十倍のたくさんの方が足を運んでくれた。こんな幸せなことはない。私のプロゴルファー人生でこれ以上ない最高の1週間だった」

 ―寂しさは。

 「驚くほどない。(引退は)4、5年かけて考え抜いて出した決断で、自分のなかで覆らない。だからこそ感謝の気持ちが大きい」

 ―2004年に優勝した大会。13年後の今、自分にどんな言葉を。

 「よく頑張ったねという感じです。18歳の時はここまで来られるなんて夢にも思っていなかった」

 ―特別な4日間を終えて。

 「今までは自分自身にプレッシャーをかけることがたくさんあったけど、そういうプレッシャーではなくて感謝の気持ちで戦うのはこんなに楽しいんだなと(笑い)」

 ―スタート前。

 「感情的になっていて、ウォームアップも全然手につかなかった。ティーに行くと、自分自身驚くくらい、スッと切り替えられた。

 ―今後。

 「頑張って9月までというのが今自分を支えている。それが終わった時に気が抜けてしまうと、日本のツアーに出たとしても内容のないものになってしまう。出るからには良いプレーを見せたいので、エビアンが終わってみないと分からない」

 ―ファンに言いたいことは。

 「シーズンはまだ終わりではないので、もう少し頑張りたいという気持ち。できれば結果で最高の恩返しができればいい。それまでは、もうしばしお付き合い下さい」

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