今平、ウォーターショット!4差5位浮上


 ◆男子プロゴルフツアー マイナビABC選手権第3日(27日、兵庫・ABCGC)

 賞金ランク首位の今平周吾(26)=フリー=が18番パー5でウォーターショットを成功させてバーディーを奪うなど67で回り、通算8アンダーで20位から首位と4打差の5位に浮上。5月に若松菜々恵さん(22)と婚約するなど勢いに乗る男が2週連続優勝を狙う。木下裕太(32)=フリー=は71の通算12アンダーで、韓国のH・W・リュー(37)=フリー=と並んで首位。

 初の賞金王を目指す今平がギャラリーを沸かせた。18番の第2打は池を越えたが、傾斜で戻り静かに池に落ちた。ただ、ボールは水面から半分出ていた。ピンまで30ヤード。サンドウェッジでウォーターショットを選択した。豪快な水しぶきとともに打ち出されたボールは美しい放物線を描き、ピン奥1メートルへ。劇的なバーディーにも「バンカーとほぼ同じ。フェースを開き、上から打ち込みました」と冷静だった。

 08年大会で石川遼が同じ状況でウォーターショットを決めプロ初優勝。「テレビで見ていた。感動した」。当時、埼玉栄高1年生だった男が10年の時を経て伝説のショットを再現した。昨年5月に初優勝した際“美人過ぎるキャディー”と話題になった若松さんと今年5月に婚約。先週に今季初優勝し、勢いに乗る26歳は逆転Vを諦めていない。「最終日も攻める」と言い切った。(竹内 達朗)

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