◆男子ゴルフツアー外競技岐阜オープン 第1日(13日、岐阜・各務原CC=6917ヤード、パー72)
選手会長2年目の石川遼(27)=カシオ=は、2オーバーの74で64位で、まさかの予選落ちを喫した。昨年、千葉オープンと岐阜オープンで連続優勝。地区オープンながら1週間で2勝した石川は今年も千葉オープン(10、11日)を制して勢いに乗って岐阜オープンに参戦したが、予選通過ラインに1打及ばず、2日目の決勝ラウンドに進めなかった。アマチュアの織田信亮(19)=福井工大=が6アンダーの66で回り、首位。2打差の2位に宮本勝昌(46)=ハートンホテル=らが続く。
桜が舞い散る岐阜のコースで、石川遼のドライバーショットが散らかった。9番パー5でバーディーを奪い、いい流れで迎えたはずの10番パー4。第1打は左のOBゾーンに消えた。18番パー5では意地のバーディーを奪ったが、結局、予選通過ラインに1打及ばずコースを去ることになった。
「ドライバーショットが左に曲がることが多かった。出球はいいが、ボールがつかまり過ぎて左に30ヤードくらいも曲がることがあった。悔しい。残念な結果です」。石川は厳しい表情でラウンドを振り返った。
昨年に続く千葉→岐阜の異例の挑戦。昨年は見事に連勝を飾り、今年も千葉オープンは木下裕太(32)=フリー=とのプレーオフを制し、連覇を果たした。来週のレギュラーツアー国内開幕戦の東建ホームメイトカップ(18~21日、三重・東建多度CC名古屋)に向けて存在感を発揮。「今シーズンの目標は日本一。たとえ、日本ツアーで賞金ランク1位になっても『別の選手の方がうまい』と言われたらダメだと思っています。世界に行くためには日本一にならなければならない。来年の今頃はマスターズで戦っていることが目標です」と千葉では前向きに話していたが、中1日の強行軍で臨んだ岐阜オープンでは一転、苦闘を強いられた。
「ゴルフの祭典」と呼ばれるマスターズ(米ジョージア州オーガスタナショナルGC)が現在、開催中。石川は過去5回出場し、2011年には20位になった実績もあるが、2013年を最後に6大会も夢舞台から遠ざかっている。マスターズ復帰へ、長い戦いが続く。