今回はコースマネジメントについて話します。
イラストを見てください。このパー4のホールのフェアウェーセンターはどこでしょうか? アマチュアの場合、〈1〉という答えは“勘違い”です。正解は〈2〉です。
ゴルフはミスが前提のスポーツ。実はプロもミスを重ねながらスコアをつくっているのです。プロはショットの精度が高いのでギャラリーからはミスに見えませんが、プロ自身が100点満点をつけるショットは1ラウンドに数回だけ。アマチュアならミスは当たり前です。大事なことは「0点」のショットだけは絶対にしないことです。このイラストのホールの場合、池に入れることは「0点」。アマチュアなら〈2〉をコースのセンターと割り切ることが大事なのです。そうすれば「0点」を避けられます。
グリーンを狙う時でも“勘違い”しているアマチュアは多いですね。常にピン狙いの人がいますが「100点」を取りにいって、結果的には「0点」になるリスクがあります。例えば、トッププロの原江里菜でも残り150ヤード以上ならピンを狙いません。ピンより安全な方の2メートル横をターゲットにします。アマチュアは常にグリーンセンター狙いでいいでしょう。
最後にグリーン上について。ラインを読む時、水が流れるイメージを持ってください。下りならボールの位置からカップまで水がどう流れるか。上りならカップからボール位置まで水がどう流れるか。そう考えると、ラインを読めてくると思います。ぜひ、コースで試してください。
コースマネジメント次第でスコアはすぐに良くなります。考えることこそゴルフの醍醐(だいご)味です。
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◆森 守洋(もり・もりひろ)1977年2月27日、静岡・下田市生まれ。37歳。下田北高でゴルフを始め、卒業後、米カリフォルニア州サンディエゴで修業し、20歳でプロ転向。22歳で帰国。日本プロゴルフ殿堂入りした陳清波プロ(83)に師事し、理論を磨いた。2011年、賞金シードを逃すなど低迷していた女子プロの原江里菜(27)とコーチ契約。昨季、自己最高の賞金ランク9位の躍進を支えた。東京ゴルフスタジオ主宰。172センチ、70キロ。