重永亜斗夢、初Vの地で2勝目だ…地元・熊本に勇気を届ける「支援活動もしたい」


18番、ティーショットを放つ重永亜斗夢

18番、ティーショットを放つ重永亜斗夢

 国内男子プロゴルフツアーの21年初戦、東建ホームメイトカップは15日から4日間、三重・東建多度CC名古屋(7081ヤード、パー71)で無観客で行われる。

 ツアー1勝の重永亜斗夢(32)=ホームテック=は初日前日、練習ラウンド(R)で最終調整。契約するキャロウェイゴルフの新ドライバー「EPIC SPEED(エピック・スピード)」を今大会から初投入することを決めた。つかまりが良く、球が上がりやすい特長があり「フィーリングがすごく良い」と新兵器への手応えを口にする。

 21年初戦は、18年にツアー初優勝を飾った思い出の大会だ。当時、プロ11年目で第3Rで首位に立つと、石川との競り合いを1打差で制した。「ここに戻ってくると、あの時のことを思い出しますね。今はまた優勝したい、と思っています」と3年ぶりのツアー2勝目を今年の目標に掲げた。

 13年に難病の潰瘍性大腸炎の診断を受けた。今も薬の服用を続け、コロナ禍で持病のある重永は「ボトルごと」消毒液を持ち歩く。「家族もいるので」と細心の注意を払う。

 このオフは地元・熊本でジムに通い、練習を積んできた。大きな被害をもたらした熊本地震から14日で5年が経過した。「(被災した)熊本城の天守閣も修復されてきた。また勝って、プレーで勇気を届けたり、支援活動もしたいんです」。大好きな故郷のためにも大会2勝目を狙う。

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