男子ゴルフのマスターズで優勝し、日本人で初めて4大メジャーを制した松山英樹(29)=LEXUS=が30日、首相官邸に招かれ、菅義偉首相(72)から内閣総理大臣顕彰を授与された。ゴルフ界では1987年米女子ツアー賞金女王の岡本綾子以来2人目で、個人では34人目。ゴルフでの活躍と、東日本大震災の被災地支援に取り組んだことが評価された。
松山はグリーンジャケットを着て顕彰式に出席した。返礼としてサイン入り帽子を首相に手渡した。式典後、「身が引き締まる思い。東京五輪の金メダルを目指して頑張りたい」と決意を述べた。被災地への思いを問われ「良い結果を出すことができ、勇気を与えられて良かった」と語った。
また、「2011年のマスターズ出場に際して、東北の皆さん、全国の皆さんからたくさんの後押しを頂き出場してから10年、その時の感謝は今でも忘れません。今後一人でも多くの子供たちがゴルフに興味を持ってくれたらうれしい。これからも、努力を重ねこれまで以上に頑張ります」とコメントした。
菅首相は「震災から10年の節目に、被災地と国民に勇気と希望を与えたことに感謝したい」と賛辞を贈り、マスターズ直後の日米首脳会談でバイデン大統領から祝意を受けたことも伝えた。