◆男子プロゴルフツアー ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品第3日(8日、栃木・西那須野CC=7036ヤード、パー72)
11位でスタートした石川遼(29)=カシオ=が7バーディー、2ボギーの67で回り、通算12アンダーで首位と3打差の4位に浮上した。「ドライバーは3打数無安打」ながらも他のクラブを駆使して優勝争いに参戦。19年12月の日本シリーズJTカップ以来、1年5か月ぶりのツアー18勝目を目指す。最終18番でスーパーイーグルを決めた宮本勝昌(48)=ハートンホテル=が通算15アンダーで首位。
最終組が15番終了時点で、通算12アンダーの首位には10選手が名を連ねた。すでにホールアウトしていた石川もその一人。結局、3打差4位だったが、順位変動が大きい“ムービングサタデー”で11位からジャンプアップ。「優勝争いに絡めるか、きょうのプレーは大事だった」と納得の表情で振り返った。
この日、ドライバーを握ったのは3回。そのうちの1ホールの4番では第1打を左林に曲げてボギー。「フェアウェーに一度も行かなかった。3打数無安打です」と苦笑いした。それでも、16番パー5では第1打を3ウッド、第2打を5ウッドでつなぎ、バーディーを奪うなど計7バーディーを重ね、優勝争いに加わった。
やりがいある 首位と3打差以内に8人がひしめく混戦。最終日に向けて石川は「前半で(優勝争いの)メンバーがそろう。まずはそこに入れるように」ともくろむ。今大会は選手会が主催する新規トーナメント。「やりがいがある」。大会初代王者と通算18勝目に向けて意欲を示した。(竹内 達朗)