渋野日向子、7打差32位発進 22歳最後の試合は「いい締め方をしたい」


8番、ティーショットを放つ渋野日向子。通算3オーバー32位タイ(カメラ・山崎 賢人)

8番、ティーショットを放つ渋野日向子。通算3オーバー32位タイ(カメラ・山崎 賢人)

◇女子プロゴルフツアー 伊藤園レディス 第1日(12日、千葉・グレートアイランドC=6741ヤード、パー72)

 強風下で第1ラウンドが行われ、日米ツアー通算7勝の渋野日向子(サントリー)はバーディーなし、3ボギーの75で回り、3オーバーで7打差の32位で滑り出した。「アゲンスト(向かい風)の風の読みが甘かったり、なかなかパットが入ってくれなかったり、でスコアを崩してしまったのは悔しい。でも3パットはなかったので、そこはまずまずかなと思います」と、淡々と振り返った。

 最大瞬間風速16・8メートルの強風が襲った。2番パー3のティーショットを打つ前には、なかなか強風がやまず「邪魔になるからいいわ」と飛びそうになるキャップを外して打った。左ラフに外したが、約2メートルのシビアなパットを沈めてしのいだ。4番は3打目のアプローチで寄せたが1・2メートルのパットを外してボギーとした。7番を打つ前には3組分、30分ほど待機したが、1つ前の組でプレーした大里桃子や後ろの組の稲見萌寧らと「これだけ渋滞してしまうと、風やばいよねー」などと会話し、リラックスして過ごした。

 後半は12番パー3で第1打がバンカーにつかまりボギー。13番パー5では第3打でグリーンに乗せられず、連続ボギーでスコアを下げた。ただ、「自分のスイングをしてミスを少なくすることを考えていた」と風に負けない低い弾道のショットを意識し、強風下でも集中力を保った。最終ホールの18番パー4ではラフからの第2打で7ウッドを握り「開いて、風に乗せていくスライスボールを打とうと思って打ったのが、思い通りに打てた。これまでになかったので」と、最後には収穫もあった。

 開幕前日の11日は腹痛により会場に姿を見せなかった。10日に強風下で18ホールの練習ラウンドを行ったこともあって大事をとったと言い「昨日は休養に充てて、ゆっくりしていた。(おなかは)全然もう良くなりました」とうなずいた。

 12月2日からは来季の米女子ツアー出場権を懸けた最終予選会(米アラバマ州)に挑戦予定。今年の日本ツアーは、次週の大王製紙エリエールレディス(18~21日・愛媛)まで出場する見通し。15日に誕生日を迎えるため、今大会で22歳最後の試合に挑んでいる。「22歳はいろいろ経験した1年になったと思う。22歳最後の試合なので、いい締め方をしたい」と第2ラウンド以降で上位をうかがう。

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