![木村彩子](https://golf.hochi.co.jp/wp-content/uploads/2022/09/20220930-OHT1I51355-L.jpg)
木村彩子
◆女子プロゴルフツアー ▽メジャー第3戦 日本女子オープン 第2日(30日、千葉・紫CCすみれC=6839ヤード、パー72)
今季1勝の木村彩子が2打差4位で出て、2バーディー、2ボギーの72と耐えて、通算2アンダーで単独トップに躍り出た。「今日はピン位置がすごい難しくて我慢の一日でしたけど、こういう難しいコンディションが好きなので、今日は頑張りました」と納得の表情。通算アンダーパーがたった3人の我慢比べで本領を発揮した。
29日の初日は午後スタートで日没間際にホールアウト。「終わったら速攻で帰って、もうお風呂入っている間に両親にご飯を買いに行ってもらったり、効率良く過ごして、何とか睡眠を取れました。めっちゃ頑張りました(笑い)」。午後9時30分に就寝し、翌朝4時45分に起きて、この日の午前8時6分のスタートに備えた。第2日の会場の気温は25・6度。4日間競技で体力勝負な面もあり「練習も大事だけど、睡眠は暑さもまだあるので、すごい大事だと思います」
10番からスタートし、先に2つスコアを落としたが、踏ん張った。4番で8ヤードからチップインバーディーを奪うと、6番パー3(130ヤード)は8アイアンでピンそば1メートルにつけるバーディーでスコアを振り出しに戻した。ラフが長く難易度の高いセッティングの中、今季ツアーでフェアウェーキープ率(77・5794)4位の安定感をいかんなく発揮。「フェアウェーをキープしないといけないと思っていて、今日は一回も外してないです」と胸を張った。
ロースコアの戦いは得意だ。6月のアース・モンダミンカップも強風下で耐え抜き、通算4アンダーで初優勝を遂げた。今季は前週のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで山下美夢有が通算18アンダーで優勝したように「ハイスコアのセッティング(の試合)が多いので、絶好調じゃないと私は厳しい」と話す。予選ラウンドを終えて通算アンダーパーがたった3人の今大会は木村自身、「チャンス」と捉える。
アース・モンダミンカップで今季ツアー最高の優勝賞金5400万円を獲得。優勝会見でドイツの高級車「BMW M8」の購入を検討すると明かしていたが、「まだ買っていなくて。母から『もう1勝したら』と言われていまして」とうなずく。さらに「メジャーチャンピオンってカッコイイですし、私にとっては(優勝して得られる)複数年シードをもらえるのも大きいので勝ちたい」と強い思いを語った。身長は155センチと小柄。今季ツアーの平均飛距離は227・27ヤードだが「小さくても勝てると証明したい」と初優勝時に掲げた26歳が、国内最高峰の舞台で頂点に挑む。