「ゴルフ天才少女」須藤弥勒が宮崎知事選出馬の横峯良郎氏のもと宮崎合宿をスタート


横峯良郎氏(左)の指導のもと宮崎合宿をスタートさせた須藤弥勒

横峯良郎氏(左)の指導のもと宮崎合宿をスタートさせた須藤弥勒

 史上初のジュニアゴルフ世界4大メジャーのグランドスラムを達成し「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(11)=ゴルフ5=が14日、指導を受ける横峯良郎氏(62)のもと、初の宮崎合宿をスタートした。宮崎空港を降り立ってから、わずか20分後には横峯氏が経営する宮崎空港ゴルフセンターで練習を開始。「普段、練習している茨城県より暖かい。半袖で練習できることがうれしい。実りある合宿にします」と弥勒は意欲的に話した。

 日本女子プロゴルフツアー通算23勝の横峯さくら(36)=エプソン=の父で元コーチ兼キャディーの横峯氏は、任期満了に伴う宮崎県知事選(12月8日告示、25日投開票)に出馬する意向を固め、13日に宮崎市内のホテルで出馬会見を行ったばかり。現在、宮崎県の853円の最低賃金(時給)を「1300円にしたい」という政策を掲げる。弥勒は「監督」と呼ぶ横峯氏について「私は選挙のことはよく分かりませんが、横峯監督がとても優しい人ということは知っています」と全幅の信頼を寄せる。東大で国際政治学を学んだ弥勒の父・憲一氏(49)も「横峯さんは不可能を可能にする力があります。政治の仕組みを大きく変えれば最低賃金1300円は可能と思います」と話した。

 今年からアマ資格の規定が大幅に改定され、アマチュアゴルファーも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になり、抜群の実力と存在感を持つ弥勒のもとにはオファーが殺到。その中で「ゴルフ5」と所属契約を結ぶなど、11歳のアマチュアながら現在、12社・団体のスポンサーを持つ。横峯氏は「弥勒ちゃんは本当にゴルフが大好きで、ずっと練習をしている。横峯さくらを超える選手になる」と、その将来性に太鼓判を押す。

 超個性派同士の「51歳差」師弟コンビは相性が抜群。弥勒はゴルフの練習環境に恵まれた宮崎で、さらなるレベルアップを図る。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。11歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17、18年に世界ジュニアゴルフで連覇し、頭角を現す。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、今年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。今年8月から横峯良郎氏の指導を受ける。現在、ドライバーの飛距離は約210ヤード。家族は父、元フィギュアスケート選手の母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。145センチ、52キロ。

 ◆横峯 良郎(よこみね・よしろう)1960年3月15日、鹿児島・鹿屋市生まれ。62歳。串良商高を卒業し、多くの職業を経験した後、地元で弁当店と居酒屋を開業。並行して多くの子供たちにゴルフを教え、長女・瑠依、三女・さくらをプロに育てた。日本男子ツアー2勝の香妻陣一朗、同2勝の池村寛世、同1勝の出水田大二郎、日本女子ツアー1勝の香妻琴乃らも幼少時に指導した。2007年~13年まで参院議員。11年に旧民主党を離党し、その後、新党大地に所属。プライベートでは8人の孫を持つ。170センチ、65キロ。

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