日本人初のメジャー2勝目狙う渋野日向子は3打差の2位で運命のサンデーバックナインへ 全米女子オープン最終日


◆米女子プロゴルフツアー メジャー第2戦 全米女子オープン 最終日(2日、米ペンシルベニア州ランカスターCC=6583ヤード、パー70)

 2024年シーズンメジャー第2戦の最終日は、我慢合戦の様相を呈している。2019年AIG全英女子オープン覇者の渋野日向子は、2打差4位の通算3アンダーからスタート。前半9ホールで1バーディー、3ボギーの37と2つスコアを落とした。通算1アンダーの3打差暫定2位で、勝負のサンデーバックナインへと突入した。

 世界ランク192位の渋野は上は黄色、下はベージュのスカートに身を包んだ。タイのミーチャイと同組で、にこやかにティーオフした。グリーンが硬く締まり、ピンが難しい位置に切られて、我慢合戦のサバイバルの様相を呈している。

 373ヤードの3番パー4でボギーが先行した。ドライバーで左のセミラフへ。アイアンでの第2打はピン左下9メートルへ。3打目のパットは1・5メートルショートし、パーパットがカップ左縁にけられて3パットのボギー。首位のミンジー・リー(豪州)と4打差5位へ後退した。

 続く345ヤードの4番パー4で連続ボギーを喫した。ドライバーショットが左の深いラフへ。アイアンでの第2打はグリーン奥のラフへ。3打目の寄せが6メートルショートし、2パットでボギーとなった。

 523ヤードの7番パー5で待望の初バーディーを奪った。ドライバーを豪快に振り抜き、277ヤード先の右フェアウェーへ。残り80ヤードのフェアウェーからのウェッジでの3打目をピン下1メートルにピタリと止めて、ギャラリーの大喝采を浴びた。トップと2打差の2位へ浮上した。

 185ヤードの8番パー3はグリーン上で苦戦した。第1打はアイアンでピン右上10メートルへ。バーディーパットは3メートルショート。パーパットはカップ左に外れ、3パットのボギー。トップと3打差3位へ後退となった。

 426ヤードの9番パー4。第1打は右のセミラフへ。アイアンでの第2打がグリーン右奥のラフへオーバー。3打目の寄せは2・5メートルショート。少しフックするパーパットを慎重に沈めて、拍手を浴びて笑顔を見せた。

 第3日まで全体1位と好調だったフェアウェーキープは、前半1ホールのみとショットで苦戦を強いられているが、上位勢が軒並み伸び悩んで大混戦となっている。世界ランク9位で22年大会覇者のミンジー・リー(豪州)が、通算4アンダーでトップに立っている。

最新のカテゴリー記事