松山英樹がパリ五輪出場を明言「出るからには頑張りたい」 JGAのサポート体制には疑問


◆米男子プロゴルフツアー メジャー第3戦 全米オープン 最終日(15日、米ノースカロライナ州パインハースト・リゾート=7569ヤード、パー70)

 松山英樹(LEXUS)がホールアウト後にパリ五輪出場を明言した。日本勢は世界ランキングを基にした五輪ランクで上位2人が出場権を得る。大会前の世界ランクで、松山は14位。83位の中島啓太(フリー)とともに出場権獲得を確実にしていた。

 早くに権利を当確させながら表明がこの日に至った経緯について、「若手が頑張ってワールドランキング50位以内に2人が入っていれば、僕でなくてもいいかなと思いながらも、そういう感じじゃなかったので。出なきゃいけないと思う」と打ち明けた。

 日本ゴルフ協会(JGA)のサポート体制に疑問を抱えていることも、理由の一つだ。現地の環境、普段ツアーをともに転戦するチームメンバーが何人まで帯同できるのか、食事についてなど、まったく情報が入ってこない。「もうちょっとサポート体制をしっかりしてもらえれたら、すんなりと行きたいですとは言えるんですけど…」。

 メジャー今季最終戦の全英オープン(7月18~21日)から中1週で五輪を迎える。欧州に残り調整することが最善策だが、それさえ見通しは立っていない。「出るからには頑張りたいと思うし、この調子でいい状態をキープしていけたらいいなと思っている」と最後は意気込みに触れた。2016年リオデジャネイロ大会はジカ熱と治安の不安を理由に辞退、21年東京大会では7人による銅メダルを懸けたプレーオフで敗退し4位だった。

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