
高校の部で入賞した選手たち(前列左が岩永杏奈、右は長﨑煌心)
◆報知新聞社後援 「2024年度 全国高等学校・中学校ゴルフ選手権春季大会 文部科学大臣楯争奪 個人戦」最終日(21日、高校男子=オリムピックGC、同女子=チェリーヒルズGC、中学男女=三木GC)
時折吹く風の影響で、上位陣のスコアが伸び悩む中、中学・高校の部それぞれで逆転劇が生まれた。高校女子の部は、トップと1打差2位から出た岩永杏奈(大阪桐蔭高1年)が、5オーバー77でラウンド。トータル4オーバーで、昨夏の全国大会団体戦に続いての戴冠(たいかん)となった。「4番でOBを打って、少し引きずってしまったが、優勝できたのでとてもうれしいです」と、喜びをかみしめた。同男子も長﨑煌心(日章学園高2年)が、4打差をひっくり返しての大逆転劇を演じた。上位の選手がスコアを落とす中、74でまとめ、トータル6オーバーでフィニッシュ。「とにかく自分のゴルフを貫き、コースマネジメントに徹しました」と、激闘を振り返った。中学の部は、長﨑煌心の弟・長﨑大星(日章学園中3年)が3日間首位を渡さずに完全Vを達成。兄弟同時Vの偉業を成し遂げた。同女子は3打差2位から出た廣吉優梨菜(折尾中3年)が4アンダーで逆転優勝を飾った。
<最終日上位成績>
▼高校男子〈1〉長﨑煌心(日章学園2年)222〈2〉岡村昂汰(日章学園1年)、松山茉生(福井工大福井1年)223
▼高校女子〈1〉岩永杏奈(大阪桐蔭1年)220〈2〉長澤愛羅(ルネサンス2年)、中嶋月葉(作陽学園2年)、岡嵜マイヤ(岐阜聖徳学園2年)222
▼中学男子〈1〉長﨑大星(日章学園3年)213〈2〉石口寛樹(大正3年)、道上嵩琉(滝川二3年)216
▼中学女子〈1〉廣吉優梨菜(折尾3年)212〈2〉永山藍生(千代3年)220〈3〉小田祐夕(深川3年)、本村紅音(宝塚2年)221。スコアは3日間合計(各日パー72)。