19歳ルーキー・中村心が8位発進 ソフトバンク柳田悠岐から「初優勝を期待してるよ」…女子ゴルフ


1番ティーショットを放つ中村心(カメラ・今西 淳)

1番ティーショットを放つ中村心(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー第2戦 Vポイント×SMBCレディス(21~23日、千葉・紫CCすみれC=(6668ヤード、パー72)

 19歳のルーキー・中村心(ヤマエグループHD)が4バーディー、3ボギーで1アンダーの71で回り、8位と好発進した。

 出だしの1番でボギーをたたいたが、5番で残り127ヤードの第2打をピン下約4メートルにつけ、スライスラインを読み切ってプロ初バーディーを奪った。圧巻は17番パー4。グリーン左から第3打をチップインバーディーを決め「あごが高くてよく見えなかったけど、すごい歓声が上がって入ったんだ~と思った」と笑顔で振り返った。

 大勢のギャラリーが集結した中でのプロデビュー戦は「緊張は特に(しない)。落ち着いてできた」自己採点は「70点。残りの30点はティーショットが荒れてたのと、2メートルくらいのバーディーチャンスを何個か決めきれなかった」と収穫と課題を得た。

 山口県出身の中村は、23年に日本ジュニアで優勝。だが、同年のプロテストで合格はかなわず、昨年の1年間は“浪人”生活を送った。「何をやってもうまくいかない。同い年の子がプロになって、ツアーに出ているのが悔しかった」。男子ツアー通算48勝の中嶋常幸に指導を受けて技術を磨き、昨年のプロテストで見事に合格。悲願だったプロの資格を手にした。

 1月にはスポンサー関係者の紹介で、プロ野球・ソフトバンクの柳田悠岐外野手らの自主トレに参加。ダッシュやバッティング、ノックなどのメニューで鍛えた。さらに「プロになったら毎週試合があり、ハードスケジュールが続く。体重増加と筋肉量アップをさせないといけない」と食べる量を増やし、体重は昨夏から9キロ増の61キロにアップ。自宅付近で30メートルのダッシュを20本こなすなど筋力強化に励み、飛距離は約10ヤード伸びた。

 「スポーツは違うけど、ずっと自分を追い込み続けていた。プロの選手はそこまで自分を追い込まなきゃいけないと刺激をもらい、毎日走ったりトレーニングに行くようになった。柳田さんからは『初優勝を期待してるよ』と言われた。初優勝して報告したい」

 首位と4打差の8位で22日の第2ラウンドに臨む。「初日をアンダーで終えられてよかったけど、コースも難しいので、明日も集中してまたアンダーで回りたい」と上位進出を狙う。

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