丸山茂樹 ポスト松山英樹に中島啓太を指名 「存在はやっぱり大きい」 日本ツアーの新勢力にも期待


丸山茂樹ジュニアファンデーション大会・高校生女子の部で優勝した清水心結(中)は丸山茂樹(左)、内藤雄士(右)と記念撮影

丸山茂樹ジュニアファンデーション大会・高校生女子の部で優勝した清水心結(中)は丸山茂樹(左)、内藤雄士(右)と記念撮影

 男子ゴルフで日米通算13勝の丸山茂樹が主宰するジュニア大会「丸山茂樹ジュニアファンデーション」が25日、埼玉・嵐山CCで行われた。大会後、丸山が取材に応じ、今季の男子ゴルフ界を占った。

 日本ツアーは4月10日からの東建ホームメイトカップ(三重)で開幕する。現在の国内男子ツアーは「追い風が吹いてるとは思えないし、非常に厳しい状況」という。逆境をはねのけるには個性が重要だと強調した。「スポーツ選手として成績はもちろんのこと、キャラクターもしっかりできないと世の中には認められない。自分だけじゃなくこれからの男子ゴルフ界のために何かを見つけてかなきゃ。みんな個々の力が必要なんで、そこを突破口として頑張ってもらえたらうれしい」と語った。

 昨季賞金王の金谷拓実は米ツアー、ランク2位の平田憲聖は米下部ツアーに主戦場を移した。新勢力として注目する選手には、日本ツアー2勝の河本力と初優勝を目指す清水大成を挙げた。「飛ばすことを世の中の人たちに植え付けて、なおかつ世界でも活躍できるところを見せないと。日本に残っている子たちも負けないように、パフォーマンスを見せてもらいたい」と人気回復の救世主として期待を寄せた。

 米ツアーでは松山英樹が開幕戦で優勝。その後は思うような成績を残せていないが、「今は流れが悪いだけ。そんなに気にすることじゃない」と冷静に分析。国内開幕戦と同週にはメジャー初戦、マスターズが行われる。「あそこにいるのが当然のごとくいる。期待しちゃ悪いけど期待してしまう。いいゴルフを見せてもらいたい」と21年大会覇者でもある松山の4年ぶりメジャー制覇を渇望した。

 長年、日本男子のトップを走り続ける松山。ポスト松山の存在には、23年日本ツアー賞金王で、欧州ツアー1勝の中島啓太の名前を挙げた。昨年は初めて五輪に出場。丸山は監督としてそばでプレーを見続けた。「練習ラウンドの雰囲気をそのまま本番で出せていたら、全然引けを取らないようなゴルフをしていた。あのパフォーマンスを常にしっかりできれば、啓太の存在はやっぱり大きいんじゃないかな。今はヨーロッパで修行して、PGA(米ツアー)に昇格できると思う」。中島は前週の欧州ツアーで1打差2位。今週は昨年制したヒーロー・インディアンオープンに参戦する。

最新のカテゴリー記事