石川遼 国内開幕戦を前に「技術的にはかなり良くなっている」 2年ぶり投入の60度ウェッジにも自信


プロアマ戦、ティーショットを放ち打球を見つめる石川遼(カメラ・渡辺 了文)

プロアマ戦、ティーショットを放ち打球を見つめる石川遼(カメラ・渡辺 了文)

◆男子プロゴルフツアー開幕戦 東建ホームメイトカップ プロアマ戦(9日、三重・東建多度CC名古屋=7069ヤード、パー71)

 ツアー20勝の石川遼(カシオ)が最終調整した。プロ18年目の国内ツアー開幕を前に「いい準備ができた。やるべきことはやったというオフは過ごせたので、芝だったりグリーンの硬さ、スピードだったりに合わせていく。技術的なところだけでなくて、自分のメンタリティーもより強くしていく1年にしたい」と心境を語った。

 3月にはアジア、豪州ツアー共催のニュージーランド・オープンに出場。その前後には合宿を行い、「技術的にはかなり良くなっている」と手応えをつかんでいる。昨年は2勝を挙げ、賞金ランクは7位に入った。「一昨年よりも、昨年の方が前に進めた。昨年はウェッジの練習量を増やせたことが良かった」と自信をつけた。

 今季は2年前に用いていた60度ウェッジを再び投入する。昨年は58度を入れ、「これまでは転がすことが多く、低めの球でスピンをかけていた。低めの球で転がすと、グリーン上で多く転がすことになる。ショートサイドからのアプローチは、難しいことをしないと58度だと止められない」と60度の使用を決意。切り替えたばかりの3か月前は58度の感覚が残っていたが、練習を積み「自分の思ったところに、思った球が落とせるようになった」と距離感を体に染みこませてきた。

 今大会は5年連続11度目の出場。プロデビュー戦だった08年大会は5位に入るなど、トップ10入りは5回果たしている。今年の開幕戦は「いろんなことをやり切ったと思えるようなスタートを切りたい。自分が練習でやっていることをやり切る。それをやるしかないというくらい、自分を追い込んでいきたい」と目標を掲げた。

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