クールビューティー安田祐香が2勝目 雨中の大混戦、3人のプレーオフを制す


プレーオフ4ホール目で河本結(左)を破り、抱き合う安田祐香(カメラ・今西  淳)

プレーオフ4ホール目で河本結(左)を破り、抱き合う安田祐香(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー 富士フイルム・スタジオアリス女子オープン最終日(13日、埼玉・石坂GC=6585ヤード、パー72、報知新聞社など特別協力)

  雨が降りしきる中、最終ラウンドが行われ、1打差の2位からスタートした安田祐香(NEC)が2バーディー、1ボギーの71で回り、通算9アンダーで並んだ河本結(リコー)、19歳ルーキーの中村心(ヤマエグループHD)をプレーオフで破り、ツアー2勝目を挙げた。

 前半終了時点では安田祐が単独首位。1打2位に4人、さらに2打差の6位に4人が追い、首位と2打差以内に9人がひしめく大混戦だった。サンデーバックナイン(最終日の後半9ホール)で、徐々に、優勝争いが絞られ、54ホールを終えても3人が譲らず、プレーオフに突入した。

 18番パー4で行われたプレーオフ1ホール目で中村がボギーで脱落。勝負は河本とのマッチプレーとなった。2ホール目は、ともにボギー。カップがグリーン中央の易しい位置に変わった3ホール目はともにパー。雨が強くなる中、死闘が続いた。

 そして、迎えた4ホール目。第1打は、いずれも左バンカーに入れるピンチ。グリーンに乗せられなかった河本に対し、安田祐はピン左奥1メートル半につけるスーパーショットを放った。ボギーをたたいた河本に対し、パーセーブ。雨中の決戦を制した。

 「クールビューティー」の愛称を持つ安田祐は、チャンスでもピンチでも一切、表情を変えずにプレーに集中。勝利が決まった瞬間に初めて、歓喜の表情を見せた。

 昨年9月、悪天候で27ホール短縮競技となったミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで涙の初優勝。今大会も雨の中、大混戦を制した。プロゴルフの世界で「初優勝より難しい」と言われる2勝目を手にした。

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