
都玲華
◆女子プロゴルフツアー リゾートトラストレディス 第1日(29日、徳島・グランディ鳴門GC36=6585ヤード、パー72)
地元出身のルーキー、都玲華(大東建託)は1バーディー、8ボギーの7オーバー79と苦戦し出遅れた。ホールアウト後は涙が止まらなかった。いったんロッカールームで気持ちを落ち着け、取材に応じた21歳は「何をやっているか分からないうちに終わっちゃった感じ」と声をつまらせた。
故郷での大会に、強い意気込みとともに臨んでいた。他の試合との違いや、重圧については「あまり感じてはいなかった」というものの、グリーン上で苦しんだ。「ずっとパットが良かったのに、3パットを4回ぐらいしてしまった。思ったよりも緊張していたのか、頑張ろうと思っても思ったよりラインが見えなかったり。全然思うようにできなかった」と肩を落とした。
3番パー3でチャンスにつけたが、ファーストパットがカップを大きくオーバーし3パットのボギーを喫した。「そこから怖いと思ってしまった。ストロークがおかしいというよりは、距離感が分からなくなってしまった。力が抜けて、肩にだけ力が入っているみたいになってしまった。思ったように打てなくなってしまった」。頭の中が混乱したまま残りのホールをプレーすることになった。
9番パー5で第3打を2メートル半につけ、バーディーを奪った際には、ひときわ大きい歓声と拍手に包まれた。家族や地元の知人の応援を感じながらの18ホールだった。「いっぱい来てくれたからこそ、そういう人たちに合わせる顔がないなと思っちゃいます。一生懸命やったけど、ダメでした…」と涙声でうつむいた。「頑張ります」と必死に言葉を絞り出した。気持ちを切り替え、2日目も全力を尽くす。