明徳に転校した「天才少女」須藤弥勒がシンガポール大会に出場「学校に了承いただきました」


スポンサー契約を結ぶゴルフィンが主催するシンガポールの大会に出場する須藤弥勒(右はゴルフィンの小松賢代表)

スポンサー契約を結ぶゴルフィンが主催するシンガポールの大会に出場する須藤弥勒(右はゴルフィンの小松賢代表)

 ゴルフのジュニアメジャー4冠を達成し「天才少女」と呼ばれる高知・明徳義塾中2年生の須藤弥勒(ゴルフ5/太陽自動車)がシンガポールの名門コース、セントーサGCで30日に行われる「Crypto×AIゴルフトーナメント」に出場することが22日、分かった。スポンサー契約を結ぶ次世代ゴルフゲーム「GOLFIN」が主催する大会で、弥勒は所属契約を結ぶ「100%新車館」のチームの選手として出場する。

 弥勒は、2021年マスターズ優勝の松山英樹(LEXUS)らを輩出した日本有数のスポーツ強豪校の明徳義塾中に転校し、16日に須崎市内にある学校の女子寮に引っ越したばかり。「転校する前にシンガポールの大会のことは伝えてあり、学校には了承していただきましたので、力いっぱいプレーします」と弥勒は学校の理解に感謝した上で前向きに話した。

 シンガポールには、学校から出されたプリントなどを持参し、自主学習に励むつもりだ。「中間テストも近いので授業に遅れないようにします。昼はゴルフ、夜は勉強の両立を頑張ります」と中学生らしく話した。

 セントーサGCは米女子ツアーのHSBC女子世界選手権などが開催される名門コース。「なかなかプレーするチャンスがないコースなので楽しみです」と弥勒は笑顔を見せた。

 今大会はあくまで「100%新車館」のチームの選手として出場する。「明徳義塾中の須藤弥勒」としてのデビュー戦は、10月の四国ジュニア選手権秋季大会になる予定。明徳義塾中に転校しても、弥勒の破天荒な挑戦は続く。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日�\x81群馬・太田市生まれ。14歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。22年1月からアマチュアも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、ダブル所属契約のゴルフ5と太陽自動車をはじめ多くの企業から推定総額3億6000万円以上の支援を受ける。今年9月に群馬県内の公立中学校から高知・明徳義塾中に転校した。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。

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