清水大成が上位浮上「気合が入っている」 片山晋呉以来17年ぶりの日本プロとの同年制覇へ


9番、2打目を放つ清水大成(カメラ中島傑)

9番、2打目を放つ清水大成(カメラ中島傑)

◆男子プロゴルフツアー メジャー第3戦 日本オープン 第2日(17日、栃木・日光CC=7238ヤード、パー70)

 前日サスペンデッドになった第1ラウンド終了後、第2ラウンドが進行中。24位から出た清水大成(ロピア)が6バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの67と伸ばし、通算1アンダーの上位でホールアウトした。今年5月のメジャー、日本プロ選手権でツアー初優勝。ツアー制施行後では2008年片山晋呉以来17年ぶり5人目となる、日本オープンとの同年優勝を目指す。

 「今日はショットが良かった。昨日はひどくてフェアウェーに4回しかいかなかったけど、上がり3ホールで気づきがあった」と振り返った。スイングのリズムが速くなっていることに気がついた。テークバックの始動時にクラブをゆっくり上げることを意識したところ復調し、この日の好スコアにつなげた。11、17番で10メートルのバーディーパットを沈めるなど、グリーン上でもさえを見せた。

 前週の米ツアー、ベイカレント・クラシック・レクサス(横浜CC)は現地ウエーティングだったが、出場はかなわなかった。「もちろん出たかったけど、気持ちを切り替えて今週に集中できている」。今回は従来の全英オープンに加え、来年のマスターズへの出場権も懸かる。「この試合で勝てたら特典がすごい。本当に勝ちたいし、ここで勝てば米ツアー予選会にも行けると思うので気合が入っている」。11月のダンロップフェニックス終了時の賞金ランク5位までが12月の2次予選にエントリーできる。現在9位。一気に圏内浮上を目指す。

 開幕前日には2013年マスターズ覇者のアダム・スコット(オーストラリア)と9ホールをともに回った。「スイングの軸というか、体幹というか。安定感がすごい」。目で学びつつ、積極的に質問を重ね、ショットのヒントをもらった。最後は記念撮影も。「マスターズは小さいころからテレビで見て育った。みんなが行きたい場所」。メジャー2冠を達成し、オーガスタへの切符を手にする。(高木 恵)

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