
通算3アンダーとスコアを伸ばしホールアウトした渋野日向子は、ほっとした表情で樋口久子大会名誉会長に抱きついた(カメラ・今西 淳)
◆国内女子プロゴルフツアー 樋口久子・三菱電機レディス 第2日(1日、埼玉・武蔵丘GC=6690ヤード、パー72)
第2ラウンドが行われ、73位で出た2021年大会覇者の渋野日向子(サントリー)は5バーディー、ボギーなしの67と伸ばし、通算3アンダーの31位で予選通過を決めた。首位とは8打差。
真っ赤なウェアの渋野は14番パー4で第2打をバンカーに入れながらもパーセーブすると、16番パー5は第3打をピンそば70センチに寄せる好ショットで初バーディーを決めた。カットラインに2打及ばない1オーバーの64位で前半を終えたが、後半に猛チャージした。
1番で1・5メートルのバーディーパットを外し「顔が地面に埋まるんじゃないかくらいキツかった」と苦笑いを浮かべたが、5、6、7、8番は「ゾーン入ったというか、いい集中力だった」とそれぞれ2~4メートルに寄せて4連続バーディーをマーク。「いいショットがずっと続いてたので、どこか入ってくれたらと、すごく冷静に5~8番まで取れた」とかみしめた。
これで国内ツアー3戦連続の予選通過を決めた。多くのギャラリーの声援を受けながらプレーした渋野は「1個ずつバーディーが増えていく度にすごい歓声があがって、『おまたせ!』って感じだった。たくさんパワーをもらった。情けないところばかり見せていたけど、ずっと応援して下さる方もいたし、本当に涙が出そうです。今日のゴルフを台無しにしたくないからこそ、明日も1打1打、集中して頑張りたい」と前を向いた。

