
須藤弥勒は高校1年で宅地建物取引士の試験に合格した兄・桃太郎君に刺激を受け、ゴルフで結果を残すことを誓った
ゴルフのジュニアメジャー4冠を達成し「天才少女」と呼ばれる高知・明徳義塾中2年の須藤弥勒(14)=ゴルフ5/太陽自動車=が26日、高校1年生で国家資格の「宅地建物取引士」(宅建)の資格試験に合格した兄・桃太郎君(15)を祝福し、大いなる刺激を受けたことを明かした。「本当の天才で、努力家は兄です。兄は子供の頃から頭が良くて、次から次へと資格や習い事などで表彰され、尊敬しています。私も兄に負けないように、もっとゴルフで頑張ります」と弥勒は言葉に力を込めて話した。
桃太郎君は群馬県有数の進学校の太田高1年に在籍中。今春、高校入学と同時に宅建の専門学校にも通学。高校の学業と並行し、宅建の勉強に励んだ。10月に受験し、11月26日に合格の知らせを受けた。宅建は合格率15~17%前後の難関資格で、高校1年生で合格は快挙。「毎日6時間だけ真剣に勉強をしました。運良く合格できてうれしいです」と桃太郎君は謙虚に話した上で「次はファイナンシャルプランナーの資格試験に合格できるように勉強を始めます」と意欲を示した。桃太郎君の勉強をサポートした父・憲一氏は「宅建の合格者の最年少は10歳なので、15歳で合格した桃太郎は天才ではないですけど、大人でも難しい勉強をよく頑張りました」と愛息をたたえた。
弥勒は9月に群馬・太田市内の公立中から、2021年マスターズ優勝の松山英樹(LEXUS)らを輩出した日本有数のスポーツ強豪校の明徳義塾中に転校。家族と離れ、須崎市内にある学校の寮に引っ越した。実家で生活していた時には桃太郎君の努力を目の前で見ていた弥勒は「兄の頑張りにとても刺激を受けました。宅建合格という結果を残した兄のように、私もゴルフで結果を残せるようにもっと努力します」ときっぱりと話した。12月25、26日に四国中学校選手権(徳島・JクラシックGC)に臨む。
◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。14歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。22年1月からアマチュアも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、ダブル所属契約のゴルフ5と太陽自動車をはじめ多くの企業から推定総額3億6000万円以上の支援を受ける。今年9月に群馬県内の公立中学校から高知・明徳義塾中に転校した。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。

