
日本オープン第2日のプレーを終えたカズマ・コボリ
◆男子プロゴルフツアー メジャー第3戦 日本オープン 第2日(16日、滋賀・タラオCC西C=7411ヤード、パー70)
第2ラウンドは日没サスペンデッドとなり、9選手が競技を完了できなかった。順位は暫定となり、日本生まれ、ニュージーランド国籍のカズマ・コボリ(小堀一磨、24)が12位で出て6バーディー、ボギーなしでこの日最少に並ぶ64をマークし、通算9アンダーで首位と2打差の3位に浮上。5歳で海外移住し、欧州ツアーを主戦場とする異色のゴルファーが初出場の国内メジャーで初優勝を狙う。細野勇策(23)=三共グループ=が64で11アンダーの単独首位に浮上した。
長野・軽井沢町で生まれ、ニュージーランドで育った異色の24歳がV戦線に躍り出た。コボリは前半11番で6メートル、12番で2メートル強に寄せて2連続バーディー。16、17番で再び連続で伸ばし、全体最少の64で3位に浮上した。「すごいハッピー。ノーボギーでうれしい。予選通過が目標だったので、9アンダーは100点」と屈託のない笑みを浮かべた。
日本開催の国内ツアーはアマ時代の22年ダイヤモンドカップ以来、4年ぶりの参戦。親交がある23年賞金王の中島啓太から「すごいハードなセッティングだよ」と教えられた国内メジャーの舞台に推薦で初出場した。両親、プロゴルファーの姉・モモカ(27)ら家族全員が見守る中で猛チャージ。“母国”ファンの拍手を浴び「めっちゃギャラリーが多くて、すごくいい感じ」とはにかんだ。
漢字では「小堀一磨」と表記する。日本人の両親の間に生まれ、5歳の時に父の仕事で、クライストチャーチに移住。サッカー、陸上などさまざまなスポーツに触れ、10歳の頃にゴルフを始めた。石川遼に憧れ、姉とともに腕を磨き、25年から欧州ツアーに本格参戦。今季はトップ10入り3度、フェアウェーキープ率71・88%は1位の「曲がらない男」。今大会2日間の平均パット1・53は全体1位と高いパット精度を併せ持つ。
今年7月の海外メジャー、全英オープンは28位。最終日は松山英樹と2サム(2人1組)でラウンドした。「すごく貴重な経験になった。松山さんは100%じゃない時でもスコアをまとめたことにすごさを感じた。見習いたい」と刺激を受け、教訓にしている。
約1年ぶりの日本滞在で「お米がおいしい。日本人だな~と思う」とニヤリ。今大会優勝者は来年のマスターズ出場権が付与され「すごくいいチャンスだけど、考えちゃうと良くない。自分のプレーに集中したい」と冷静に、自身に言い聞かせた。(星野 浩司)

