アン・シネ、黄緑ミニスカ「わさびウェア」で3差14位発進


11番、バーディーパットを決めてガッツポーズのアン・シネ(カメラ・酒井 悠一)

11番、バーディーパットを決めてガッツポーズのアン・シネ(カメラ・酒井 悠一)

 ◆女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ第1日(22日、千葉・カメリアヒルズCC)

 韓国の「セクシークイーン」アン・シネ(26)=NOW ON=が69で回り、首位と3打差、日本ツアー3試合目で最高の14位発進した。「わさびスタイル」の黄緑色で膝上30センチのミニスカを披露。お色気だけでなく、実力でも日本7ラウンド目で最多の5バーディー(2ボギー)を奪い昨年比で約1・6倍の観客を魅了。初観戦した両親を喜ばせた。

 お色気だけじゃない。アン・シネはボギー直後の11番で14メートルを沈めてバンザイ。後半もバーディーを量産し、3つ伸ばした。「パットミスでボギーもあったので10点満点で7点。3試合目で緊張も解けて、ショットが良くなった」。2度目の来日で韓国ツアー3勝の実力を証明した。

 父・安孝重(アン・ヒョウジュン)さん(64)、母・李英淑(イ・ヨンスク)さん(62)を初めて日本に招待した。すい臓がんを患う父は昨年11月にも脳出血で倒れて闘病中だが、前半9ホールをついて歩いた。「キャディーが選手をサポートするように、滞在中は私が両親のキャディーとして支えたい」という親思い。「(父の)目がハートだったから、たぶん褒められるかな」と満足そうだった。

 昨年比919人増の2485人が入場し、報道陣を含め200人近くがセクシークイーンに同行。父は日本での人気に「ここまでとは思わなかった」と興奮ぎみ。乳がんを克服した母も「私たちをすごく心配してくれる。性格のいい子」と一人娘を見守った。

「楽な格好で」色気より勝負 恒例となった翌日のウェア予告では「上はピンク色、下は紺色」と明かしたが、ミニスカは封印。「丈が長めのショートパンツで、がっかりさせてしまうかも。重要な一日なので楽な格好でプレーしたい」と勝負に徹する。この日はグリーンにスパイク跡が残り不利とされる最終組スタートだったが、第2日は午前スタート。オーストラリアNO1コーチのリチャード・ウッドハウス氏(34)は「より簡単なコンディションになるだろう」と反撃に太鼓判を押した。(岩原 正幸)

最新のカテゴリー記事