12年目・木下、初賞金シード確実…自己最高6位


2番、ティーショットを放つ木下

2番、ティーショットを放つ木下

 ◆男子プロゴルフツアー トップ杯東海クラシック最終日(30日、愛知・三好CC西C)

 7位で出た木下裕太(32)=フリー=が4バーディー、1ボギーの69で回り、通算12アンダーでツアー自己最高の6位に入った。今季獲得賞金を1794万5096円とし、プロ12年目で初の賞金シード獲得を確実とした。1打差3位で出たアンジェロ・キュー(39)=ティー・センスマネージメント=が66で回り、逆転で日本ツアー初優勝。フィリピン人の優勝は、2007年ABCチャンピオンシップのフランキー・ミノザ以来3人目となった。

 “ちびユータ”が本家ユータを初めて超えた。木下は、ジュニア時代からの先輩・池田を追って3打差7位でスタート。「ロング(パー5)は攻めて、あとは安全に」と、攻守を徹底した。2番で1・5メートルにつけてバーディーを先行、6番も3メートルを沈めて伸ばした。自己最高の6位に入り、来季賞金シードを確実にすると、「緊張で吐きそうでした。勇太さんより上の順位は、初めてですね」と笑った。

 台風24号の影響で最終日は開催が危ぶまれた。第3日を7位で終えていた32歳は、「中止になってくれ、と祈ってましたね」と明かした。この日、13番で10メートルのバーディーパットを沈め、首位と一時2打差に迫ると、「優勝も意識しながら、最後まで崩れずにできたのは自信になります」と、胸を張った。初の賞金シードに「5、6年は継続したい。勇太さんに認められるように頑張りたいです」と、木下は目尻を下げた。10年連続勝利中の先輩の背中を追い続ける。(榎本 友一)

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