出水田大二郎、2打差4位 ウッズ以来のWONDAとスポンサー契約で発奮


10番、ティーグラウンドで笑顔を見せる出水田大二郎。通算8アンダーで4位に浮上した(カメラ・豊田 秀一)

10番、ティーグラウンドで笑顔を見せる出水田大二郎。通算8アンダーで4位に浮上した(カメラ・豊田 秀一)

 ◆男子プロゴルフツアー 東建ホームメイトカップ 第2日(19日、三重・東建多度CC名古屋、賞金総額1億3000万円、優勝2600万円、観衆2607)

 ツアー1勝の出水田大二郎(26)=TOSS=が5バーディー、1ボギーで、連日67を記録し通算8アンダー。15位から首位と2打差4位に浮上した。今季からゴルファーでは90年代後半にCM出演したタイガー・ウッズ(米国)以来となるアサヒ飲料の缶コーヒー「WONDA」(ワンダ)ブランドとスポンサー契約。前週マスターズで復活優勝したスターに触発され2勝目を狙う。小田孔明(40)=プレナス=ら2人が10アンダー首位。

 キャディーバッグなどに缶コーヒー「WONDA」のロゴを付けて戦う出水田が“ワンダフル”なプレーを見せた。前半12、13番でともに6メートルの連続バーディーを決めるなど67で2打差4位。「パットが良く入った」と、端正なマスクをほころばせた。

 昨夏のRIZAP・KBCオーガスタで初優勝とブレイクし、今季から清涼飲料水メーカーのアサヒ飲料とスポンサー契約を締結した。WONDAブランドとしての契約はゴルフではウッズ以来という。「頑張らないといけない」と、大きな発奮材料になった。

 ウッズがワンダのCMに出演していた90年代後半は、9歳からゴルフを始める3年ほど前だったが、「もちろん印象に残っています。ティーショットを打つ場面と、CMで流れていた歌ですよね」と声を弾ませた。ラウンド中は同社提供の「ワンダ 極(きわみ) ブラック」を飲んで落ち着いてプレーした。

 11年ぶりメジャー15勝目となったマスターズも「ずっと見てましたよ。タイガーが優勝するところは誰もが見たいと思う」と刺激を受けた。自身は同時期に開催されたツアー外競技(13、14日)で「タイガーのように、背筋を伸ばしてパットを打とう」と姿勢を正したところ調子が上向いた。

 今季の目標は2勝目&海外メジャー出場だ。6月の全米オープンに出るためには、5月27日の日本地区最終予選(三重・桑名CC)で上位に入らなければならない。5月中旬には予選会場を訪れる計画もある。

 あのウッズと同じ舞台へ―。ミーディエート(米国)との19ホールのプレーオフを制し、豪快なガッツポーズを見せた08年の全米が印象に残るという出水田は「メジャーに行けるように」と気合十分。まずは国内初戦の決勝ラウンドへ、「楽しんで回れたらいい」と表情を引き締めた。(岩原 正幸)

 ◆出水田 大二郎(いずみだ・だいじろう)1993年2月5日、鹿児島・鹿屋市生まれ。26歳。9歳から横峯良郎氏主宰の「めだかクラブ」でゴルフを始める。鹿児島・樟南高では九州ジュニア(15~17歳の部)3連覇。卒業後にプロ転向し、2012年に下部ツアー1勝。昨季は平均飛距離約296ヤード(6位)のパワーを武器に1勝、賞金ランク28位。183センチ、90キロ。家族は両親と兄、姉。

 ◆ウッズのWONDAのCM ウッズが缶コーヒーを飲むシーンから始まり、氷河に向かってドライバーを打つバージョンや、下り坂でパットを放ち、球が赤いカーペットを転がりカップインするバージョンも。「ワンダ」が連呼されるCM曲、「イッツ ワンダフル ワンダ」とのセリフも話題に。

最新のカテゴリー記事