金谷日本人アマ初アンダーパー逃し涙 稲森と浅地は予選通過確実 


 【ポートラッシュ(英国)19日=岩原正幸】第2ラウンド(R)が始まり、アマチュアで初出場の金谷拓実(21)=東北福祉大3年=は4バーディー、4ボギーの71で回り、通算2オーバーと予選カットライン上でホールアウトした。

 日本人アマとして29年ぶり3人目の出場で史上初の予選突破と、同じく日本人アマ初となる4月のマスターズ(58位)に続く2つの海外メジャーでの予選通過は他の選手次第となった。ともに初メジャーの稲森佑貴(24)、浅地洋佑(26)=ともにフリー=は通算1オーバーで終え、予選通過を確実とした。

 好天の下、21歳の大学生アマが世界最古のメジャーを沸かせた。最終18番。4メートルのパーパットがカップをかすめて外れると、金谷はしゃがみ込んで悔しがった。終盤6ホールでショットが曲がり、3つスコアを落として予選通過圏に1打及ばずにホールアウト。全英では日本人アマ初のアンダーパーも逃し「残念でした。技術が浅かった。自分を信じて打ち切れなかった」と目を潤ませた。

 得意のパットを軸に中盤まで快進撃を演じた。風が弱く、晴れ間の差した早朝にスタート。10番で10メートル、11番5メートル、12番は2オン2パットと3連続バーディー。一時は20位台まで浮上し「最後まで諦めずにプレーしよう」と目の前の一打一打に全力を注いだ。

 昨秋、アジア・パシフィック・アマチュア選手権で松山英樹以来2人目の優勝。今年のマスターズと全英切符を手に入れた。マスターズでは松山以来、日本人アマ2人目の予選突破。今大会は78年倉本昌弘、90年倉本泰信に続く日本人アマとしての出場だった。「目標は予選通過して4日間回ること。ローアマを取って上位で戦えたら」と金谷。15日に会場入り後、大学の先輩・松山と練習R。日本人初のローアマ獲得に向けて準備を整えたが、第2Rは出入りの激しいゴルフとなった。

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