全英Vの渋野に駄菓子“緊急補給”していた スポンサー「キャンディル」社長が届けた


渋野を出迎えた後、記念撮影で笑顔を見せるキャンディル社員たち(右側で寄せ書きを持つのが林社長)

渋野を出迎えた後、記念撮影で笑顔を見せるキャンディル社員たち(右側で寄せ書きを持つのが林社長)

 ゴルフの全英女子オープンで日本人42年ぶり2人目のメジャー制覇を成し遂げ、6日に帰国した渋野日向子(20)を、スポンサー企業「キャンディル」(東京都新宿区)のグループ社員約40人が羽田空港で出迎え、祝福した。同社の藤原泉取締役はスポーツ報知の取材に対し、大会直前に渋野に駄菓子を「補給」したのは同社・林晃生社長(52)だったと明かし、全50個の詳細を公開した。

 藤原氏によると、大の駄菓子ファンである渋野は大会前、ついつい食べ過ぎてしまったのか、用意した分が現地で欠乏する窮地に陥ったという。危機を察知した現地の同社関係者がすかさず東京の本社に連絡し、社員が駄菓子店で大量購入。応援で英国入りする林社長に託し、決戦前の渋野に手渡される「駄菓子リレー」が実現した。

 内訳は、つまみ系を中心とした計13種50個。ラウンド数を意識してか、1種類につき4の倍数が多い構成になっている。

 受け取った駄菓子をパワーに変えて頂点に立った「スマイリング・シンデレラ」について、藤原氏は「本当に素晴らしい出会いをいただきました。弊社は住宅リペア(補修)の会社ですが、彼女の笑顔は人の心の傷を癒やしてくれますよね」と感謝。世界を股にかけるゴルファーに、との願いを込め、渡英前にルイ・ヴィトンのパスポートケースを贈ったが「まさか、こんなに早く大きな結果を残してくれるなんて想像もしていませんでした」と目を丸くした。

 昨年7月、渋野のプロテスト合格とほぼ同時に同社は東証マザーズに上場。林社長が岡山県出身で同郷という縁もあり、無名新人の支援を決断した。「契約時に『現役でいる限り、ずっとサポートしていきます』と約束しましたので」。生涯スポンサーを誓う同社は、7日が創業5周年の記念日。「もう本当に…たくさんの縁を感じますよね」。ヒロインの来社を、社員一同で心待ちにしている。(北野 新太)

 ■キャンディル・林社長が決戦直前の渋野に届けた駄菓子の数々

 ▼「ピュレグミ レモン」(カンロ)2個…搾り立ての果汁感

 ▼「ピュレグミ グレープ」(カンロ)1個…ドリンクのようにジューシー

 ▼「フェットチーネグミ コーラ味」(ブルボン)2個…アルデンテ食感が売り

 ▼「フェットチーネグミ レモン」(ブルボン)1個…つぶつぶパウダーの酸味

 ▼「カットよっちゃん」(よっちゃん食品工業)12個…甘酢で味付け。通称・よっちゃんイカ

 ▼「おしゃぶり昆布 梅」(中野物産)2個…乾燥昆布と梅の絶妙ハーモニー

 ▼「おしゃぶり昆布 浜風」(中野物産)2個…乾燥昆布をそのままで

 ▼「カットよっちゃん 甘辛味」(よっちゃん食品工業)4個…イカねり製品の定番を現代風にアレンジ

 ▼「タラタラしてんじゃね~よ」(よっちゃん食品工業)12個…ピリ辛の刺激が楽しめるタラねり製品

 ▼「まるごとあたりめ」(なとり)4個…酒のつまみにもグー

 ▼「梅しば」(村岡食品工業)2個…カリカリ食感の調味梅漬

 ◆キャンディル 住宅や商業施設などの補修会社。バーンリペア、キャンディルテクト、キャンディルデザイン3社のグループ企業。社名は「candeal」(分かち合える)と日本語「奏でる」から。2014年8月7日創業。18年7月、東証マザーズ上場。グループ従業員約1500人。

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