19歳の山下美夢有が3日間連続で首位キープ 宮里藍さん超えの最年少4日間完全Vに王手、高橋彩華も首位並ぶ


1番ティーショットを放つ山下美夢有

1番ティーショットを放つ山下美夢有

◆女子プロゴルフツアー ヤマハレディース葛城 第3日(3日、静岡・葛城GC山名C=6564ヤード、パー72)

 第1日から首位の山下美夢有(19)=加賀電子=が3バーディー、3ボギーの72で回り、通算9アンダーで首位をキープ。第1日から首位を走り続ける完全優勝で、ツアー初Vに王手をかけた。4日間競技の完全Vを達成すれば、1988年ツアー制施行後では2005年日本女子オープンで達成した宮里藍の20歳105日を超え、史上初の10代での快挙となる。

 山下はまだ生涯獲得賞金が0円だった昨年8月に約300万円もする弾道計測器の「トラックマン」を購入。自らの将来を信じた先行投資が実を結び、前週まで1396万6914円を獲得(賞金ランク47位)。賞金総額1億円、優勝1800万円の今大会でさらに大きなリターンを目指す。

 2打差2位から出た高橋彩華(22)=東芝=は、3バーディー、1ボギーの70で回り、通算9アンダーで首位に並んだ。高橋は第1打を左に曲げることが多かったが、粘りのゴルフでパーを重ねた。高橋は1998年度生まれの「黄金世代」の一員。黄金世代として10人目のツアー優勝を目指す。

 2打差3位に比嘉真美子(27)=TOYO TIRE=、高木優奈(22)=グランフィールズCC=、鶴岡果恋(21)=フリー=が続く。

 比嘉は2013年の今大会でツアー初優勝。思い出のコースで、ツアー通算6勝目を狙う。「黄金世代」のひとりの高木はまだプロテストに合格しておらず、優先出場権を争う予選会を通過してツアーに参戦中。“下克上”で初優勝を目指す。21歳の新鋭、鶴岡は終盤の16番、18番でバーディーを奪い、初Vのチャンスを残した。

 今年4戦2勝と絶好調の小祝さくら(22)=ニトリ=は首位と4打差の8位。第2日の最終18番パー5で第1打を右に曲げてOBとするなどトリプルボギーをたたき、5打差の7位に後退したが、この日は3バーディー、2ボギーの71と安定したゴルフを披露。順位は後退したが、首位との差は縮まった。小祝は今年初戦から優勝、23位、優勝、20位。隔週の優勝パターンが続くか、注目される。

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