パナソニック・オープンは雷雲接近で1時間33分の中断…最終組は暗闇の中で競技を終える


3番ティーショットを放つ古江彩佳

3番ティーショットを放つ古江彩佳

◆女子プロゴルフツアー パナソニック・オープン 第2日(1日、千葉・浜野GC=6638ヤード、パー72)

 第2ラウンドは雷雲接近のため、午後2時57分から1時間33分の中断を経て、日没後の午後6時45分過ぎに全組がホールアウトした。3打差の10位から出た古江彩佳(20)=富士通=が5バーディー、ボギーなしの67で回り通算8アンダーで単独トップに立った。13番パー3で、試合で初めてホールインワンを達成した原英莉花(22)=日本通運=ら4人が6アンダーで2打差の2位につけた。

 古江がスタートする前の午前10時27分に宮城県沖を震源とする地震が発生し、会場のある千葉県北西部でも震度3を観測。午後2時57分には雷雲が接近し、1時間33分の競技中断もあった。昼過ぎからは強風も吹き荒れたが、その中でも古江は3番パー4でフェアウェーから残り151ヤードの第2打を8アイアンでピンそば50センチに寄せるバーディー。一時中断から再開後の15番でも8メートルのバーディーパットをねじ込んだ。「風がすごく強かったので、ノーボギーで上がれたのはうれしい。中断(から再開)後もしっかりバーディーを取れて、落ち着いてプレーできたと思います」とうなずいた。

 最終組で初の単独首位から出た植竹希望(22)=サーフビバレッジ=はこの日のうちにホールアウトすべく、何度か走る場面も見られた。日没後に迎えた最終18番では真っ暗の中でプレーを強いられた。74とスコアを落とし、4アンダーで4打差の11位に後退。「私は距離感を目で感じて打つことが多いので、情報が不足する。(暗闇でのプレーは)影響はありました。ただ、みんな同じ環境でやっているので、それは言い訳になってしまいます」と話した。

 最終ラウンドが行われる2日は強風予報となっている。引き続き悪条件下でのプレーが予想されるが、古江は「風が今日よりも強い予報なので、自分を信じて賢く回りたいなと思います」と、ツアー通算5勝目へ力を込めた。一方、植竹は「調子自体は悪くないのは分かっている。初日の6アンダーよりもいいスコアを出して取り返せるように頑張ります」と初優勝へ気合を入れ直した。

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