原英莉花プロ初ホールインワン 師匠・ジャンボ尾崎に「何かもって報告行きます」


13番でホールインワンを達成した原英莉花はボールと7番アイアンを手に笑顔でジャンプ(カメラ・今西 淳)

13番でホールインワンを達成した原英莉花はボールと7番アイアンを手に笑顔でジャンプ(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー パナソニック・オープン 第2日(1日、千葉・浜野GC=6638ヤード、パー72)

 ツアー通算3勝の原英莉花(22)=日本通運=が13番パー3で試合で初のホールインワンを達成した。獲得したボーナス10万円は、2004年6月に男子ツアー最年長でエース達成の師匠・尾崎将司(74)へのプレゼントに充てる。この日は4打差の18位で出て1イーグル、6バーディー、4ボギーの68で回り、通算6アンダーで2打差の2位に浮上した。67の古江彩佳(20)=富士通=が8アンダーで単独首位。

 ミラクルショットが流れを変えた。実測166ヤードの13番パー3。初日からショットが曲がっていた原英だが、「とりあえず(グリーンに)乗せよう」と7アイアンを振り抜くと、ピンに向かった球はノーバウンドでカップイン。「ガッシャーンと音がしたけど入ったのか分からなくて」と、しばし驚き顔。キャディーとハイタッチで喜んだものの、ツアー屈指の人気プロは「ギャラリーがいてくれたら、もっとうれしかったかな…。なんかさみしかった」。試合で初のエース達成も、ちょっぴり不満げだった。

 ホールインワン達成で会場の千葉・浜野GCから10万円のボーナスが贈られた。師匠のジャンボも04年6月の男子ツアー、記録が残る85年以降ではJCBクラシック仙台で、史上最年長57歳134日で達成した。今回の快挙はもちろん報告するが、「『まぐれ』と言われるだけかと(笑い)。お酒はありきたりと言われそう…。何か持って(報告に)行きます」と照れ笑いした。

 もともと腰痛持ちで、患部のケアのためにオフからプールトレを導入している。それでも先月には、ぎっくり腰を発症。開幕前日の4月29日は大雨で会場での練習を断念し、近隣の50メートルプールで400メートルをクロールで2本泳いで調整した。この日は雷雲接近で1時間33分の中断があり、長丁場で腰が心配されたが、エース達成の13番以降に5つ伸ばし、68で2打差の2位に浮上。「腰をかばってという感じはなかった。大丈夫」と、うなずいた。

 次週はワールドレディスサロンパスカップ(6~9日、茨城・茨城GC東C=報知新聞社後援)。昨年10月の日本女子オープン、同11月のJLPGAツアー選手権リコー杯に続くメジャー3連勝が懸かる。その前に昨年11月以来のツアー4勝目へ「勝ちたい気持ちが強い。結果にこだわりたい」と絶好の流れを作り“得意”のメジャーに乗り込む。(宮下 京香)

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