◆日本男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 第2日(1日、愛知県名古屋GC和合=6557ヤード、パー70)
2019年大会王者で通算12勝の宮本勝昌(48)=ハートンホテル=が32位で出て1イーグル、7バーディー、3ボギーの64をマーク。通算7アンダーの暫定首位に並んだ。令和初のツアー覇者が大会3人目&令和初の大会連覇に挑む。雷雨による1時間37分の中断のため9人がホールアウトできず、日没順延に。第2ラウンド(R)前に棄権した岩本高志(46)=K’S GOLF LOUNGE=の新型コロナウイルス陽性が判明したが、ツアーを主管する日本ゴルフツアー機構(JGTO)は、最終Rを予定通り続行する決定を下した。
1日、愛知・名古屋GC和合C、賞金総額1億円(優勝2000万円)、一般非公開
派手好きなベテランが、ツアーでは令和初となる大会連覇へ暫定首位に浮上した。宮本は不規則な強風の吹いたこの日、ベストスコア64をマーク。「今日は100点満点です。もうこれだけ良いパットが入ってくれたらね。10番から3連続で良いのが入ってくれて、気持ちに余裕ができました」と舌も滑らかだった。
グリーン上でさえた。10番で5メートルのフック、11番で5メートルのスライス、12番で3メートルの真っすぐなラインを沈めて優勝争いに加わった。19年大会に続き、ハウスキャディー歴23年目の遠竹則子さん(51)と今大会もタッグを結成。「『今日はラインの読みを調整しました』と言われて。言う通りに打ったら、ほとんど入って助けられました」と、“姉さんキャディー”の強気な言葉に背中を押され続けた。
今季8戦で日本人優勝者は20代ばかりだ。そんな中、日大の同期で通算31勝の片山晋呉(48)と3日連続の同組でV争いに「うれしいというか、幸せというか」と頬を緩める。
第61回を迎えた伝統の大会。連覇は1978~80年の青木功、95~97年の尾崎将司のレジェンド2人だけ。「来年はシニアに出場しようと思っているので、レギュラーフル参戦は今年が最後。もう一回、日本シリーズJTカップに行くのが目標です」という宮本。百戦錬磨のベテランが、勝って2年ぶり18度目の最終戦切符をつかみ取る。
(榎本 友一)