笹生優花ちょっといい話…19年アジア大会V報奨金全額寄付 チャリティーへの思い


◆米女子プロゴルフツアー メジャー第2戦 全米女子オープン最終日(6日、米カリフォルニア州オリンピックC=6362ヤード、パー71)

 1打差2位で出た笹生優花(19)=ICTSI=が3バーディー、1ボギー、2ダブルボギーの73で回り、通算4アンダーで並んだ畑岡奈紗(22)=アビームコンサルティング=とのプレーオフ(PO)を3ホール目で制し、逆転で初優勝した。1977年全米女子プロの樋口久子、2019年AIG全英女子オープンの渋野日向子に次ぐ日本女子3人目のメジャー制覇。19歳351日で大会最年少優勝記録を2日更新。米ツアー出場資格を獲得し、参戦も発表された。

 笹生は世界一のゴルファーになること以外の夢も抱く。18年アジア大会でフィリピン代表として個人、団体ともに優勝。フィリピン政府から報奨金1000万ペソ(約2290万円)が支払われる予定も当時はアマチュアで、受け取らずに全額をフィリピンゴルフ協会に寄付した。「アマチュア資格を失っちゃうから」と豪快に笑って振り返る。

 「日本のプロは会員が何千人もいるけど、フィリピンは50人いるかどうか。やりたい子供もいるけど、お金がかかる。道具がなかったりなかなかできない。フィリピンでゴルフをメジャーにしたい」と太っ腹な寄付への思いも口にした。「米ツアーの選手は寄付をする人が多い」。メジャー女王として競技普及やチャリティー活動の先頭にも立つ。(友)

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