古江彩佳は74で暫定49位「60%くらいしか集中できなかった」 五輪代表争いは注目度高く常にカメラに追われる


1番ティーショットを放つ古江彩佳㊧(右は稲見萌寧)

1番ティーショットを放つ古江彩佳㊧(右は稲見萌寧)

◆女子プロゴルフツアー ニチレイレディス最終日(20日、千葉・袖ケ浦CC新袖C=6550ヤード、パー72)

 最終ラウンドは降雨によるコースコンディション不良のため、スタートが30分遅れ、第1組は午前8時30分に1番からティーオフした。

 首位と6打差の27位から出た古江彩佳(富士通)は2バーディー、4ボギーの74と伸ばせず、通算イーブンパー暫定49位でホールアウトした。「ショットは悪くないけどパターがうまく打ち切れなかった。雨で自分のゴルフができなかった中でスコアも意識して。今日は60%くらいしか集中できていなかった」と振り返った。

 最終日は東京五輪の代表を争う稲見萌寧(もね、都築電気)と同組で“直接対決”となった。注目度は高く、常に報道のカメラがついて回っていた。古江は1番で約2メートルのバーディーパットを打ちきれずパー。3番は2打目をグリーン右奥にこぼし、2メートルのパーパットも決められずボギーとし、流れを引き寄せられなかった。朝方に降った雨の影響で「水を含んだ芝に対応できなかった」とパットが入らず前半で3つスコアを下げた。後半は11番、18番でバーディーを奪ったが、巻き返しきれずに終わった。

 一方で五輪代表争いで先行する稲見も73と伸ばせず1アンダー暫定42位でホールアウト。五輪代表争いの決着は有観客で行われるアース・モンダミンカップ(24日開幕、千葉・カメリアヒルズCC)に持ち越しとなる見込みとなった。五輪代表権は日本勢の世界ランクで上位2人が得る見通し。日本勢3番手から逆転で代表入りを狙う古江は「もうちょっとというところなので(五輪に)出たい意識はある。プレッシャーの中、戦っていかないといけない。稲見さんに勝つには(次戦は)優勝が絶対。自分を信じてやっていきたい」と気持ちを引き締めた。

 4打差の9位から出た申ジエ(韓国)が16ホールを終えてスコアを6つ伸ばし、10アンダーで単独首位に立っている。

 ◇女子ゴルフ東京五輪への道 28日時点の世界ランクを基準に算定する五輪ポイント上位60人が出場権を得る。〈1〉15位以内は各国・地域で最大4人〈2〉16位以下は〈1〉の有資格者を含めて最大2人が出られる。日本勢は世界ランク10位で日本勢1番手の畑岡奈紗が当確。ランク24位の稲見、28位の古江、米ツアー参戦中で31位の渋野日向子が争う構図。競技は8月4日から4日間、埼玉・霞ケ関CC東Cで72ホールストロークプレーの個人戦で競う。

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