稲見萌寧が五輪へ復調 おかえり強いモネ 3戦ぶり予選突破 


1番、キャディーとコースを確認する稲見萌寧

1番、キャディーとコースを確認する稲見萌寧

◆女子プロゴルフツアー ニッポンハムレディス 第2日(9日、北海道・桂GC=6763ヤード、パー72)

 強いモネが帰ってきた! 東京五輪ゴルフ女子日本代表の稲見萌寧(もね、21)=都築電気=が6打差56位で出て4バーディー、ボギーなしの68をマーク。首位と5打差の通算3アンダーの11位で3戦ぶりの決勝ラウンド進出を果たした。コロナ禍での五輪無観客開催を寂しがり、開会式出席も迷っていることを明かした。ツアー2勝の西村優菜(20)=スターツ=が68で回り、8アンダーの単独首位に浮上した。

 「はざま世代のダイヤモンド」が、北の大地で輝きを取り戻した。稲見は序盤のピンチをしのいで流れをつかんだ。左ドッグレッグの533ヤードの3番パー5。第2打を左の急斜面下へ落とし、3打目はグリーン右のラフへ。近いピンに対して絶妙な寄せで2メートルにつけてパーセーブすると、歓声を浴びながら右拳を揺らした。「攻め過ぎず冷静に判断して回れた」

 持ち味の正確なショットが復調した。この日のフェアウェーキープ率は92・85%、パーオン率は83・33%。不規則な風に苦しむ選手が多い中、9Rぶりのボギーなし。3戦ぶりの予選通過に「やっと通れたという感じ」と安どした。

 8日に1都3県の五輪会場は全て無観客開催が決定した。「ちょっと寂しいです」と複雑な心境を告白。23日の開会式への出欠についても「こういう状況なので五分五分」と話した。首位とは5打差。6戦ぶりの今季7勝目をつかみ、五輪に向けて状態を仕上げていく。(榎本 友一)

最新のカテゴリー記事