東京五輪銀メダルの稲見萌寧と同じ「はざま世代」の吉本ここねが暫定首位 稲見に次ぐ2人目の優勝チャンス


1番、ティ-ショットを放つ吉本ここね

1番、ティ-ショットを放つ吉本ここね

◆女子プロゴルフツアー ゴルフ5レディス 第2日(4日、三重・ゴルフ5C四日市C=6563ヤード、パー72)

 午後2時43分に雷雲接近のため中断。その後、午後4時10分、コースコンディション不良のため、翌日に順延されることが決まった。

 5位からスタートした吉本ここね(不二サッシ)が1イーグル、4バーディー、ボギーなしの66で回り、通算10アンダーで暫定首位に浮上した。17ホール消化の新垣比菜(ダイキン工業)、15ホール消化の大里桃子(伊藤園)も暫定首位。

 14番パー4。吉本ここねは、残り145ヤードの第2打を6アイアンで直接、放り込んでイーグル。優勝争いに名乗りを上げた。「いい感じで打てたな、と思ったら(グリーン上に)ボールがなかった」とカップに入っていたボールに驚きの声を上げた。

 2000年1月5日生まれで「1999年度」世代の吉本ここねは、逸材がそろう1998年度生まれの「黄金世代」と古江彩佳(富士通)ら3人が優勝している2000年度生まれの「ミレニアム世代」に挟まれた「はざま世代」のひとり。「はざま世代」のツアー優勝者は、東京五輪銀メダルの稲見萌寧(都築電気)だけだ。「はざま世代」2人目の優勝に向けてチャンスをつかんだ。

 暫定首位は3人いるが、第2日にホールアウトできたのは吉本ここねだけ。最終日、新垣と大里は午前7時から未消化分をプレーするため、長い一日となるが、吉本ここねは、ゆっくりと準備ができる。アドバンテージがあるが「優勝は考えずにプレーしたい。今までの自分よりいいプレーができればいいです」と笑顔で自然体を強調した。

 ともに黄金世代の新垣と大里に対し、はざま世代の吉本ここねは無欲で挑む。

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